YouNet 21世紀の賢い健康体力づくり講座 (11)・・・(230219掲載)

〜猫背がすっきり!
                頭でふとん押し習慣〜
フィットネス総合研究所
土屋 真人
http://www.fgi-jp.jp/
健康体力の衰えは、「骨盤の後傾姿勢」→「腰丸まり姿勢」→「背中丸まり姿勢」→「猫背姿勢」…と「姿勢」に現れてきます。前回は、「猫背姿勢」を肩甲骨の位置から解説し、「猫背姿勢」予防改善のための「肩甲骨うごかし習慣」をお伝えしました。「猫背姿勢」が習慣化している方の共通特徴をもう1つご紹介します。それは、背中の丸まりが大きくなりすぎていることです。背中の丸まりが大きくなりすぎているかどうかは、簡単にチェックできますのでぜひお試しください。あまり意識しないで、できるだけいつもの立位姿勢で壁に少し背中をつけて立ちます。その時、後頭部と壁の間に大きな隙間ができる方は、背中の丸まりが大きくなりすぎている可能性・大です。【写真1参照】

【写真1】
そして、背中の丸まりが大きくなりすぎている方は、たいてい背中上部や首の筋が弱くなっていることが分かっています。背中は首につながっています。背中の丸まり(胸椎部後弯)が大きくなりすぎると、その上の頸椎部(首のところ)にも影響が及びます。頸椎部は7個の頸椎という、積み木のような骨が前にカーブを描くように積まれている(前弯している)のが標準ですが、背中の丸まりが大きくなりすぎるとそのカーブ(前弯)がなくなって、真っ直ぐになる「ストレートネック」という状態になりやすいのです。頸椎部の骨配列が本来の状態と違ってくると、頸椎の際から出ている神経にも影響が出る場合があります。頸椎部の際から出ている神経は、すべて、首、肩、腕の筋や皮膚へいっていますので、この神経に影響が及ぶと首や肩、腕にいろいろな症状が出やすくなるのです。猫背姿勢の予防改善は、首の健康にとっても大切ですね。そこで、今回は、朝目覚めの時、夜お休みになる時、布団の中でできる「猫背姿勢」予防改善はもちろん、首の筋トレにもなる「頭でふとん押し習慣」をご紹介します。(1)枕をはずします (2)アゴを引き、心の中でゆっくり8つ数える間、後頭部で布団を押します。

【写真2】
【写真2参照】※この時、手のひらは、腰の横辺りの布団を押さえるとやりやすくなります。始めは、最高の力を100とすると20くらいの力で行って首の様子を確認してください。痛みや違和感があれば行わないようにします。大丈夫なら、2セット目…30くらいの力で、3セット目…50くらいの力で、4セット目と5セット目…60〜70くらいの力で行います。(セットとセットの間は慌てないで、2〜3呼吸)「猫背姿勢」の予防改善のために、「頭でふとん押し習慣」をぜひご活用ください。いくつになっても背中がシャンと伸びた若々しい姿勢を維持できますように…。
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