YouNet 21世紀の賢い健康体力づくり講座 (7)・・・(221016掲載)

たくさん酸素をとりいれ、若々しい身体!
肋骨ほぐし・胸ふくらませ呼吸習慣
 
フィットネス総合研究所
土屋 真人
http://www.fgi-jp.jp/
健康体力(脚筋力など)の衰えと「姿勢」は密接に関係しており、健康体力が衰えてくると「骨盤の後傾姿勢」=「腰丸まり姿勢」になってきます。「腰丸まり姿勢」になると、背中も丸くなり、肩が前に出ていわゆる「猫背」になってきます。「猫背」姿勢が習慣になってしまうと、背中上部や肩、首あたりに負担がかかり、肩こりや首、肩、腕の不調が起こりやすくなります。さらに「猫背」姿勢がクセになると、特に女性の方は、トップバストの位置が下がってみえますので、プロポーション的にも、とてももったいないですね。また、この「猫背」姿勢が習慣化すると、いつのまにか胸(胸郭)が閉じたまま硬くなってしまい、胸を膨くらませることができないため、身体に取り入れる酸素の量も少なくなってしまいます。高齢者健康教室で「胸を膨らませてみましょう」と実際にやってもらうと、胸(胸郭)が閉じたまま硬くなっていて、胸が張れない、膨らまない方がたくさんいらっしゃいます。できれば、何歳になってもしなやかで、やわらかい胸(胸郭)を保ち、大きく胸を広げてたくさん酸素を取り込める身体を維持したいものです。そこで、今回ぜひ、日常生活に取り入れていただきたいのが、「肋骨ほぐし・胸ふくらませ呼吸習慣」です。

【写真1】

【写真2】
(1)イスに座り、左右の肋骨に手をおきます。【写真1参照】(2)軽く息を吸い、フーッと軽くでよいので、息をできるだけ長く吐き出していきます。その時に、肋骨に置いた手の平で軽く、肋骨のたわみを感じるようにやさしく、いろいろな位置で、いろいろな方向へ肋骨を押してあげます。これを「肋骨ほぐし(胸郭ほぐし)」と呼んでいます。(3)息を吐ききったら、大きく胸を広げるように、息を吸います。【写真2参照】この時、下腹と胸が遠ざかるようにして胸をいっぱい膨らませてください。そうです、この連載第5回「お腹へこませ習慣」を思い出して…。胸いっぱいに息を吸ったら、また、(2)から繰り返します。この「肋骨ほぐし・胸ふくらませ呼吸」をまずは、1日10回から行ってみてください。しばらくすると、胸を張って深呼吸がしやすくなったり、自然に胸を張った姿勢がとれるようになったり、肩こりが楽になったり…。これまでご自身の変化に気づくことができた方がたくさんいらっしゃいました。胸(胸郭部)をやわらかく、しなやかに保って、いくつになっても胸を大きく開いて酸素をたくさん取り入れることができる身体、「若くて、美しい姿勢」を維持できますように・・・。ぜひ、お試しください。
戻 る