YouNet 21世紀の賢い健康体力づくり講座 (6)・・・(220918掲載)

足のトラブル、冷え性予防!足指にぎにぎ習慣 
フィットネス総合研究所
土屋 真人
http://www.fgi-jp.jp/
健康体力(脚筋力など)の衰えと「姿勢」は密接に関係しており、健康体力が衰えてくると「骨盤の後傾姿勢」=「腰丸まり姿勢」になってきます。ここで、ひとつ質問です。「腰丸まり姿勢」になると、立った時の「足の裏」への体重のかかり方はどうなることが多いと思いますか?次のうちから選んでみてください。
(1) つま先の方にたくさん体重がかかる
(2) かかとの方にたくさん体重がかかる
答えは、(2)の「かかとの方にたくさん体重がかかる」。

【写真1】
【写真1】をご覧ください。足裏への体重のかかり方を専用機器で写したものです。両足の間にある小さい四角形が重心の位置ですが、つま先寄りではなく、かかと寄りであることがわかります。そして、あともう1つ、この足裏の写真で気が付くことはありませんか?本当はあるのに写っていないものがあります…。そうです、足の指が写っていません。立ってやってみるとわかりますが、かかとに体重を移すと、足指が反って床から離れてしまいます。いろいろなところで調査する機会がありますが、小学生から高齢者まで年齢を問わず、足指が写っていない人がたくさんいます。気を付けたいのは、足指が反って床から離れるような状態が習慣になると、足指でしっかり地面をつかむ力=足指を握る力が弱くなってしまうことです。まとめるとこうなります。脚筋力など健康体力の衰え→「骨盤後傾姿勢」→「足裏・かかと寄り後ろ重心」→足指が床から浮きやすい→足指でにぎる力が衰える…。足指でにぎる力が衰えると次のようなことが起きやすくなります。

【写真2】

【写真3】
(1)膝、足首などの不調 (2)外反母趾や足裏の痛みなど足の不調 (3)バランス保持能力の低下、転倒の危険性増大 (4)足の冷え (5)足やふくらはぎの血のめぐりが悪くなり、老廃物もたまりやすくなる(ふくらはぎがむくんだり、足首が太くなる)など。そこで、今回ぜひ、日常生活に取り入れていただきたいのが、「足指にぎにぎ習慣」です。寝る時でも、目覚めた時でも、テレビをみながらでも、イスに座った時でもいつでもできるので、ぜひ、習慣にしてみてください。やり方は、足指をにぎったり、開いたりするだけです。【写真2、3】効果を出す一番のポイントは、親指の第2関節、他の指の第3関節でしっかり曲げることです。最初は手で、「親指の第2関節、他の指の第3関節」を十分に曲げたり、回したりしてから行うと効果的です。足指をにぎる時、足首も曲がって力が入るようにします。一日につき、両足一緒に25回、片足ずつ交互に50回くらいから始めてみてください。簡単だけど、とても効果的な習慣です。(最初は足がつるかもしれませんが…)。ぜひ、お試しください。
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