YouNet 21世紀の賢い健康体力づくり講座 (3)・・・(220619掲載)

ヒップアップ&ウエストくびれのための習慣 
フィットネス総合研究所
土屋 真人
前回、健康体力(脚筋力など)が衰えてくると、「骨盤の後傾姿勢」になりやすいことをお伝えしました。他にも、健康体力が衰えてくると見られる身体の特徴があります。それは「骨盤の左右傾きの動きがスムーズでなくなる」ことです。少しチェックしてみましょう。(1)腰が丸くならないよう、背すじをのばしてイスに座ります(足幅は腰幅くらいに)。(2)顔の位置はそのままで、ゆっくりとイスについている右側のお尻をイスから浮かせます(左側のお尻がイスについた状態=写真1)。
写真1 写真2
(3)次に両方のお尻をイスにつけ、スタート姿勢にもどります。(4)顔の位置はそのままで、今度はゆっくりとイスについている左側のお尻をイスから浮かせます(右側のお尻がイスについた状態=写真2)。(5)これをゆっくりと繰り返します。いかがでしたか?お尻がイスから離れなかったり、顔の位置が動いてしまったり、動作がぎこちないようだと「骨盤の左右傾きの動き」がだいぶ硬くなっているかもしれません。普段から「骨盤の左右傾きの動き」がスムーズになるよう、身体の準備をしておくことはとても大切なこと。例えば、歩く動作で考えてみましょう。
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ヒトの身体は「よく動くところは、衰えにくい、脂肪がつきにくい」という原則があります。普段から骨盤が左右によく動くようにしておくと、歩く際にも自然に骨盤が左右にスムーズに動く(傾く)ようになります。骨盤がスムーズに左右に動くと、そのたびにお尻の筋(臀部の中臀筋など)やわき腹辺りの筋が伸びたり縮んだり、よく動くことになります。お尻の辺りがよく動くと、ヒップアップにつながり、わき腹辺りがよく動くとウエストがくびれやすくなります!ファッションモデルのように大きくお尻を振る必要はありません。ほんの少しでよいので骨盤が自然に左右にスムーズに動くように骨盤周りを軟らかくしておきたいものです。ちょっとしたことですが、歩くことは長年の習慣ですから、骨盤が左右によく動く人と、そうでない人とでは、当然、体力の衰え、お尻の下がり具合、ウエストへの脂肪のつき具合などに差がでてきます…。イスに座った際、先ほどチェックした動作(写真1、2)を習慣にしてみてください。(初めは、気付いた時に20回ほど繰り返してみてください)。骨盤周りを柔軟にし、その辺りの筋を活性化するきっかけになるはずです。
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