学校の先生は教員免許(国家試験)を取得すれば、ずっと先生を続けられる――とは限りません。10年ごとに教員免許状更新講習を受講しなければなりません。この制度は昨年度から始まりました。先生の不祥事が続き、指導力の低下も叫ばれ、10年で区切って先生の資質を問うことになったのです。制度ができた当時は自民党政権時代。民主党は反対していまして、政権交代で廃止になる説も出ていますが、ねじれ国会の余波で、来年も続く見込みです。この講習は、30時間の受講が義務づけられています。うち12時間が必須領域、残り18時間は選択領域です。愛知教育大でも昨年、今年と続けて、夏休みを中心に開講されました。この中の選択領域で、NIE(Newspaper
in Education=教育に新聞を)講座も設けられました。昨年は3日間(18コマ)、今年2日間(12コマ)の授業をしました。授業の内容は日によって異なります。学級学校新聞づくりをテーマにして、記事の書き方やレイアウトの仕方を指導したり、先生が教室で新聞を使った授業をするためのノウハウを伝授したり、インタビューをして人物紹介記事を実際に書く訓練をしたり、と、日によって様々な講習が行われました。NIE講座も他の講座と同じく大学の教授が主たる講師ですが、中日新聞社からも、記者やデスク、NIE講師らがゲストティーチャーとして交代で訪れ、新聞社の持つ力をフルに発揮して授業を展開しました。昨年は1日60人ずつ、3日間で180人が受講しました。今年は2日間で100人でした。民主党政権になって、先行きが分からず、受講者が減るのではないか、との懸念から縮小したのですが、実は希望者が殺到し、冬休みに急きょ、3回目の講座を開くことになりました。中日新聞からも講師を派遣します。
●中日新聞からのお知らせです。
日本新聞教育文化財団は毎年11月の第1週を「NIE週間」と定めています。週間中、財団主催で講演会などを開いており、加盟の新聞社も独自に行事を行っています。中日新聞は毎年、名古屋市中区の本社で「ファミリー新聞講座」を開催。小学生とその家族を対象に、記者の話や社内見学、クイズ合戦などを開いてきました。今年は、小学生が書いた記事と、小学生が撮った写真でミニニュースを作ります。記事のテーマは「新聞は友達」で250~300字、写真のテーマは自由です。メールか郵送で10月25日までに中日新聞NIE事務局に送ってください。社内審査で記事6点、写真6点を選考。選ばれた小学生と保護者を11月6日、本社に招き、表彰します。会場で6点の記事と6枚の写真を使ってパソコンで編集。合作の「中日子供新聞」に仕上げるのです。パソコン操作も子供たちに挑戦してもらいます。自分の記事や写真を自分で編集し、新聞を作る――きっと感動してもらえると思います。あて先は、〒460-8511名古屋市中区三の丸一丁目6番1号中日新聞NIE事務局、メールアドレスは、niejim@chunichi.co.jp |