「清明と穀雨」(H30.03.16掲載) |
清明は4/5から4/19まで。万物が清々しく、明るく、美しい頃。中国では清明節と呼び、日本のお盆のように墓を掃除し、祖先をまつる習慣があります。穀雨は4/20から5/4までをいい、地上の作物に恵みの雨がしっとりと降り注ぐ頃のこと。養肝の重要な時期で、パプリカ・セロリ・人参・紅花・イカ・はんぺん・ひじきなどはお勧めです。陽気の上昇が強くなるので、清熱作用のあるこんにゃく・豆腐・油揚げ・春キャベツ・あさり・セロリなどの食材を摂り、菊花や桑葉の茶も時には飲むとよいでしょう。清明は冷気と暖気が入れ替わる時期。キャベツ・菜の花・えのき茸・こんにゃくは冬に溜まった毒を出す作用があり、玉ねぎ・青じそ・ピーマン・ゆず胡椒は気の巡りを良くします。ひじきは養心作用もあります。春は風邪が流行ります。風は陽邪で走鼠(ネズミのように体中を巡る)の性で、高血圧・喘息・皮膚病および過敏性疾病などの持病を誘発させます。蟹・海老・筍・雄鶏・海鮮などのアレルギー誘発物質を控えめにします。春の飲食は平肝養血・滋陰養心・理気清熱。寒熱に偏らない平性で甘辛味を多くし、酸味は少なめにしましょう。
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