YouNet A letter from Singapore (280219掲載)

〜公園で楽しむシンガポールの休日〜
 齊慶 辰也さん

 公園でラクビーの練習をする人も
淡路島と同程度の面積の中に、550万人を超える人々が住むシンガポール。計画的に土地開発が進められており、商業地、工業地、居住地、自然保護区がバランス良く配置され、今も開発・整備が進んでいます。グリーン・シティと呼ばれるように、町中に緑が溢れている上に、300以上の大小の公園から巨大な貯水池を含む4つの自然保護区まで、国立公園管理局がしっかりと整備をしています。チャンギ空港近く、全長8.5kmの細長い公園、イースト・コースト・パーク。街の間の丘陵地帯に並ぶ3つの公園を繋ぐ散策遊歩道、サザンリッジ。日本人学校小学部や日本人幼稚園の近く、遠足の目的地にもなっている50haの面積を誇るウエスト・コースト・パークなど多様な特徴をもった公園が点在しています。

公園ではオウムのトレーニングも
休日のウエスト・コースト・パークに行ってみると、様々な形で余暇を楽しむシンガポーリアンに出会います。巨大な芝生広場では、日本では余り見ることのない競技の練習や遊びをしています。代表的な競技はフリスビー。大学のサークルなどが複数練習をしています。俊敏な動きと正確なスローイングに華麗なキャッチング。フリスビーの楽しさが伝わってきます。他にも野球によく似たクリケットを楽しんでいたり、ラグビーの練習をしていたりもします。日本人チームでソフトボールをする姿もありますし、サッカーなども見られます。公園内にドッグランが設置されていることもあり、動物連れで遊びに来る姿が多いのもこの公園の特徴です。変わったところでは、色鮮やかなオウムのトレーニングも行っているのも見ました。子どもが喜ぶジャングルジムやターザンロープなどの遊具も豊富で、比較的涼しい午前中や夕暮れ時には、多くの子どもたちの歓声が響いています。公園内にテントサイトもあり、色とりどりのテントが並びキャンプを楽しんでいます。スポーツや遊びにおいても多様性のある楽しみ方を一堂に見ることができるのがシンガポールなのです。


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