YouNet A letter from Singapore (270220掲載)

〜日本人学校の修学旅行〜
 齊慶 辰也さん

信号を待つオートバイオートバイ 
尾北地区で中学校の修学旅行と言えば、3年生の1学期に、東京方面という場合が多いと思います。多くの日本人学校では、全く違う時期や学年で修学旅行が行われています。シンガポール日本人学校中学部は、先日、ベトナム・ホーチミン市に2泊3日で修学旅行に行ってきました。この時期ですので、もちろん3年生ではなく2年生です。

オートバイが行き交う道路
 
国土の狭いシンガポールでは、修学旅行だけでなく中学1年生時の自然体験活動でさえ、隣国マレーシアに1泊2日で出かけます。ちなみに、小学部の6年生は、インドネシアのバリ島へ2泊3日で修学旅行に行きました。ベトナム・ホーチミン市は、シンガポールから飛行機で約2時間。移動時間はたった2時間でも、もちろんパスポートが必要な海外旅行です。同じ東南アジアにある国ですが、シンガポールとは街の雰囲気も人々の生活の様子も全く違います。街に入ると同時にビックリするのが、オートバイの多さと交通マナーの違いです。

自転車のもの売り 
車より圧倒的に多い台数だけでなく、道いっぱいにまるで川の水が流れるが如く走るオートバイ。直進車の前を、右折車やオートバイがどんどん割り込んできます。ひっきりなしにクラクションの音が響き、それは、多くの人がイメージしている東南アジアの雰囲気の様な気がしました。シンガポールは東南アジアにある国ですが、ファインシティと呼ばれ、ルールやマナーがしっかりとしています。また、オートバイよりも圧倒的に車が多く、道路や信号が確実に整備されています。危険な 運転も少なく、クラクションもあまり聞きません。そんな日本にも似た国に生活している生徒達に、もっと違った東南アジアを見て回り、肌で感じることも大切なこと。修学旅行は、人と触れ合い、現地を体験することで、生徒達の国際感覚を養う大切な機会となっています。

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