YouNet A letter from Singapore (261121掲載)

〜ディーパバリ(DEEPAVALI)〜
 齊慶 辰也さん

オイルランプを自宅前に飾ってお祝い 
シンガポール日本人学校・クレメンティ小学校のホームページに、外国語活動参観日の記事があり、そこには、インドのターバンを巻いた日本人の小学生の様子やサリーを着たインド女性の写真と記事が紹介されています。ヒンドゥー暦の6月14日、西暦では10月から11月頃に、ヒンドゥー教最大の行事、
 
セラングーン・ロード沿いにある有名な寺院
ディーパバリがあります。シンガポールに住むインド系の住人の多くはヒンドゥー教を信仰しています。ですから、このディーパバリはシンガポールの祝日で、学校も会社もお休みとなります。それにちなんで、日本人学校ではシンガポール理解教育の一つとして、インドにまつわる勉強に取り組みます。ディーパバリは、善(光)が悪(闇)に勝利したことを祝う「光の祭り」です。

寺院近くのお供え物店
ヒンドゥー教徒は、光と幸運を導くために、大掃除をしたり、ご馳走を用意したり、新しい服を着て、オイルランプを灯したりして、親戚や友人と共にお祝いをします。シンガポール有数の観光地リトルインディアに行くとディーパバリをはさんだ1カ月程は、道路にはカラフルな電飾が飾り付けられています。多くの人が、ディーパバリのための買い物をしたり、寺院にお参りしたりします。シンガポールは、中華系の住人が75%を超えていますが、リトルインディアにいくと、そこはインド系の住人で溢れています。ヒンドゥー教のスリ・スリニヴァ・ペルマル寺院にも多くの信者が集まっていました。この寺院は立派な入口の塔門(ゴプラム)に加え、内部には色鮮やかな神像や宗教画が一杯です。普段はとても静かな寺院ですが、このディーパバリには、多くの信者やお祝いをする人たちで一杯でした。シンガポールは多民族国家です。どの民族も平等であり、それぞれの民族が信仰する宗教も尊重されています。そして、生活の中に息づいています

戻る