YouNet A letter from Singapore (260620掲載)

〜え!これも罰金?ここは外国です〜
 齊慶 辰也さん

電車内に掲示してある罰金の表示
シンガポールはガーデンシティと呼ばれる緑溢れる素晴らしい都市です。また、時にはSingapore is a Fine city.とも言われます。Fineは「素晴らしい」という意味とともに「罰金」という意味があり、罰金大国としても有名です。例えば、ゴミやタバコの吸殻のポイ捨て、タンやツバを吐くなどの罪は、初回1,000ドル(約8.1万円)以下、2回目は2,000ドル以下の罰金です。電車・バスなど公共交通機関での飲食は500ドル以下の罰金、その他、横断禁止区域での道路横断、チューインガムの国内持込み、喫煙禁止場所での喫煙等々は全て罰金刑です。ユニークなものでは、トイレ使用後に水を流さないという罪は、初回は150ドル以下、2回目は500ドル以下、3回目以降は1,000ドル以下の罰金です。
スタート用器具。開閉して使います。 
シンガポールでは、一般的に日本の刑罰に比べて重い刑罰が規定されています。万引きに対する刑罰は、罰金だけでは済まず、いきなり7年以下の禁固刑に処せられます。7歳以上の子供は刑罰の対象となり、中学生でもまず間違いなく逮捕されます。また、死刑や鞭打ち刑もあり犯罪全般に対して厳しい姿勢が特徴です。先日実施した日本人学校の体育大会では、シンガポールの法律に従い2つのことに配慮しました。1つは、出発の合図で使うピストルです。花火・爆竹を含め火薬の所持が制限されています。スタートの合図は、ホイッスルと専用器具です。外国旗の掲揚にも制限があります。戸外で実施する大会なので、日本国旗掲揚と国歌斉唱を実施しません。シンガポールは外国。日本の常識は通用しないことを感じます。




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