YouNet ようこそ社楽人!・・・(180426掲載)

−社会科から見えてくるもの− (その3)
社楽の会代表 土井謙次

 
〜「年号は歴史の住所」〜
曼陀羅寺(4月9日写す) 外国人と話をすることになったとき、あなたがまず知りたいことは?
「あなたはどこの国からいらっしゃったのですか」ほとんどの人がこのように答えるでしょう。国を知ることが、相手を理解するための前提になるのです。
それでは史跡に出会ったときは?
ここで最も役に立つのが年号です。年号で、その史跡の時代背景がおおよそつかめるのです。藤まつりが行われている曼陀羅寺へ行ってきました。境内の案内では「正中元(1324)年より6カ年の歳月を費やして造営された」とありました。1324年に近い出来事は?そう、「1333年 鎌倉幕府の滅亡」です。この年号を知っているだけで、曼陀羅寺は、鎌倉時代末期に建てられたことが分かります。
歴史学習の基本が「いつ、何があったか」を知ることとするならば、年号は、いわば「歴史の住所」なのです。ある程度の年号を覚えておくと、史跡を巡る楽しみを倍増してくれます。ぜひ覚えてみましょう。

「暗記は苦手なんだ。」そういう君には、社楽的な方法を紹介します。その方法とは、「覚え方(語呂合わせ)を自分で考えること」です。
http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/nengou.htmには、中学生が考えた覚え方などがたくさん紹介してあります。1167年平清盛太政大臣になるは「平清盛いい胸(むな)毛」と覚えます。あの清盛さんの胸毛姿を思い浮かべると、思わずにんまりしてしまい、年号を自然に覚えてしまいます。
さて、話を戻しましょう。後醍醐天皇が鎌倉幕府打倒を祈願するため、叔父の乗運上人により建立したのが曼陀羅寺です。前飛保の地が藤原氏の領地であったこととともに、この尾張北部が京都から関東へ向かう交通の要地であったことがうかがわれます。
 
「世界旅行へ行きたいけど、お金と時間がない!」
そう思っている人は、次回をお楽しみに・・・。


社楽の会HP http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/syaraku.htm


戻 る