YouNet ようこそ社楽人!・・・(180322掲載)

−社会科から見えてくるもの− (その2)
社楽の会代表 土井謙次


 
〜『この川はどこから?』〜


青木川のゴール!(上野)
川は陸地の水を海へ流すだけでなく、飲料水、工場や田畑の用水、生き物のすみかなど、人々にとってなくてはならない大きな役割を果たしています。そして、その川も、人間が維持・管理している社会の一部でもあるのです。ふるさとを流れる青木川は、下流へたどると一宮市の南端で五条川と合流しています。その五条川は、入鹿池から流れ出て、下流は新川と合流します。では、青木川の源流は?社楽人らしく、実際に歩いてたどってみました。写真(左上)は江南市前野町にあるしみず公園の「青木川水源地碑」。かつて、木曽川水系の地下水が地表にわき出た場所の一部。この清水が青木川に流れ出ていました。では、今の青木川の水はどこから?さらにたどってみました。川幅はだんだん細くなります。中央道を北上した扶桑町伊勢帰り付近。その横を流れるのが青木川です。そして、最後は犬山市上野で行き止まりました。写真(左下)の導水管は、この先で木津用水につながっていました。そもそも青木川は、木曽川の一之枝川とよばれ、大雨により氾濫し、蛇行した跡なのです。それが人により手を加えられ、今の形になっています。今では、大雨を地下水路で木曽川へ排水する、青木川放水路がつくられています。社会の見えなかったものが見えてくる、それが社会科の学習なのです。


「 年号を覚えなきゃいけないので社会は嫌い!」
社会科嫌いの子によく聞かれるこのセリフ。次回はこの誤解を解きます。お楽しみに…。


社楽の会HP http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/syaraku.htm

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