YouNet 知ってトクする福祉の知識(5)・・・(210822掲載)
            〜安心介護の基本
                   介護保険を使ってみませんか〜
 
尾北医師会 地域ケア協力センター
高藤真弓 石井太一
祖母の初枝さんに介護が必要になり、尾北医師会の「安心介護入門講座」を受講した恵美子さんは、家に帰ってさっそく、母親の千賀子さんに今日聞いてきた介護のポイントを説明しています。
恵美子さん「おばあちゃんの耳、最近遠くなったみたいで、話しかけても返事をしないときがあるでしょう。」
千賀子さん「そうなのよ。何回も大きな声で呼んでるのに、聞こえてないのかしら。」
恵美子さん「耳が遠くなると、高い声が聞こえにくくなるんだって!少し低めの声で、近くでゆっくり話した方がよく聞こえるって教わったのよ。」
千賀子さん「そういえば、お父さんが呼んだときの方が聞こえてるみたいだね。これから気を付けて話し掛けてみることにするわ。」
恵美子さん「それとね、おばあちゃんが転ぶと危ないからって、退院してからお部屋にいることが多いけど、お外に出て気分転換するのも元気になるヒケツみたい。車いすの動かし方を練習してきたから、うちでもしばらく使ってみない?」
千賀子さん「そういえば病院では使ってたけど、車いすって結構高いんじゃないの?」
恵美子さん「介護保険を使って借りることができるんだって。種類にもよるけど、ひと月に500円くらいって教わったよ。おばあちゃんに車いすを使ってもらって、退院のお祝いにみんなでおいしいものでも食べに行こうよ。」
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このように、介護が必要になった時には、介護保険の制度を利用してさまざまなサービスを利用することができます。手続きの方法やサービスの内容についての詳細はお住まいの市役所や町役場の介護保険の担当窓口までお問い合わせください。


介護保険制度
介護を必要とする人が、介護サービスを受けながら安心して生活できるよう社会全体で支え合う制度。40歳以上の人は全て加入し、介護が必要になったときに市町村役場の窓口に申請して「どの程度の介護を必要としているか」の認定を受け、状態に応じて必要な介護サービスを利用することができます。
 
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