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ー犬山市立東小学校 ESDの取り組みー(26.03.21掲載)

●知識を生かし行動する人に
未来の世代のこと、今生きている人々のこと、地球の資源の有用性について考え、行動することのできる人へと、「持続可能な開発のための教育(ESD)」に取り組む犬山市立東小学校(澤木貴美子校長)。「郷土の犬山の未来を見つめよう~犬山の自然・人・文化とともに生きる子の育成~」を総合的な学習の時間のテーマに、地域に密着した学習を系統的に組み、持続可能な社会の担い手の育成に力を注いでいます。
ESDの視点に立った学習指導の目標となるのは、「持続可能な社会づくりに関わる課題を見いだし、それらを解決するために必要な能力や態度を身に付けること」を通して、持続可能な社会の形成者としてふさわしい資質や価値観を養うこと。問題解決学習を進める中で身に付けた知識や能力を生かして、自分の考えで行動することのできる人材の育成を目指しています。ESDの視点に立った学習を進めるに当たり、同校が重視するのは、7つの能力と態度。未来を見つめる7つの能力と態度の育成を目指し、生活科や総合的な学習の時間を中心に、各教科での学びや特別活動などを関連づけたり、地域の人たちの活動とつながったりしながら、探究的・課題解決的な学習、体験的な学習を多く取り入れてきました。学習を進めるに当たり、見直した教育課程。多様なこと・もの・人・社会・自然をつなぐ学習となるよう、1年間の学習や活動を見通した「ESDカレンダー」を作成するなど、カリキュラムデザインして進めてきました。
 ●7つの能力と態度を育てる 生き物を通して未来を考える 
自然を守る活動をする地域の人たちと交流し学ぶ中で、自然観察、植物栽培、学校の南を流れる半ノ木川調べ、里山保全など、生き物から未来を考えた3年生。理科の自然観察、校外学習で出掛けた日本モンキーセンター見学、社会科のまち探険、図工で描いた生き物のスケッチなど教科を超え、生き物の今ある姿から未来を見つめてきました。人が川を汚したことで、半ノ木川に生息する生き物が減少した現状を知った子どもたちは、未来のために「今の自分にできることは」と自分自身に問い掛け、行動へとつなげる学習。11月の学習発表会には、自分たちが学び、考え、取り組むことを「地球会議」として発表し、「サルが減ってきたのは、紙を作るために木を切ってしまうから」「半ノ木川を汚してしまったことで、ホタルなどの生き物が少なくなった」など現状を見つめ、「自分たちにできることは、紙を無駄使いしないでリサイクルすること」「ごみを捨てないようにする」など、自分自身の行動を振り返り共に考えていく課題として、地域の人に伝える第一歩を踏み出しました。
・・・続きは紙面をご覧下さい。
 

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