平成16年7月10日掲載



今回は瑞泉寺と塔頭6カ寺のうち犬山市内にある龍濟寺、龍泉院、臥龍寺、輝東寺、臨溪院を紹介します。妙喜寺は、各務原市にあります。この6寺院に御協力頂きました。順不同。


〔取材協力〕(株)松屋佛壇店

●青龍山 龍泉院(りょうせんいん) 臨済宗妙心寺派 本尊 釈迦牟尼佛
犬山市犬山瑞泉寺30 TEL〈0568〉61-1882
   
龍泉院は応仁2(1468)年、瑞泉寺塔頭として、景川宗隆禅師によって創建され、当初は大亀庵と称していた。景川宗隆禅師は妙心寺や瑞泉寺で住職を務められた高僧。また、3世中川清蔵主は、天正12(1584)年、犬山城主の留守を守って討ち死にしたことが知られている。平成8年には、開祖没後500年遠諱を厳修し、本堂や庫裏など伽藍を一新した。

●青龍山 輝東寺(きとうじ) 臨済宗妙心寺派 本尊 釈迦牟尼佛
犬山市犬山瑞泉寺17-1 TEL〈0568〉62-9619
創建当時は輝東庵として、瑞泉寺参道に面して建てられた。輝東庵は文明元(1469)年瑞泉寺9世特芳禅傑大和尚(同寺開祖)が、同寺の住職として入寺されるために創建された。その時の建物は戦国時代に、織田信長が犬山城を攻略した際、兵火に遭い、瑞泉寺の一山と共に焼失した。永禄8(1565)年の乱が治まり、やがて小庵が再建されたが、寛政2(1790)年に白隠禅師の高弟・東嶺和尚が入寺され、寺観を整えた。
天保(1830〜)の時の住職、顧鑑和尚は尾張徳川家の帰依厚く、本堂(現在)が寄進された。平成17年には開祖の500年御遠諱を迎える。

●青龍山 臥龍寺(がりょうじ) 臨済宗妙心寺派 本尊 薬師如来
犬山市犬山瑞泉寺4 TEL〈0568〉61-1206
瑞泉寺の塔頭。扶桑町南山名生まれの名僧悟渓宗頓によって15世紀中ごろ、開創された。現在の臥龍寺は延保7(1679)年、3代住職泰崋義仙によって再建されたものである。現在も使われている井戸は、悟渓禅師が日夜大蔵経を奉読し、自らの手で堀削したものといわれている。御本尊の薬師如来は、正式には南無東方薬師瑠璃光如来と呼ばれている。病患・病苦などを救い、身体的欠陥を除き、災難を除き、さとりに至らせようと誓った仏様である。また、昭和59年にお迎えした不思議地蔵尊は、いくら考えても見通しの全く及ばないことを、おのずから道が開かれるようにしてくださる。

●青龍山 瑞泉寺(ずいせんじ) 臨済宗妙心寺派 本尊 虚空蔵菩薩
犬山市犬山瑞泉寺7 TEL〈0568〉61-0243
日峰宗舜禅師が創建した臨済宗妙心寺派の古刹。応永22(1415)年に大伽藍を完成させた。本堂には朝態山の虚空蔵菩薩を勧請して御本尊とした。永享5(1433)年、日峰禅師は本山再興にあたるため妙心寺へ。禅師の後は義天・雲谷・桃隠から雪江・景川・悟渓・特芳・東陽などの高僧に引き継がれ、明治に至るまで四派輪住の寺であった。永禄8(1565)年、兵火で焼失したが、織田信長より朱印状を得て再建、次いで秀吉が寺領50石を寄せ、その後、尾張徳川家も当寺を被護した。塔頭は判明するだけでも24カ院を擁した。
現在は龍濟・龍泉・臥龍・輝東・臨溪・妙喜の6カ寺がある。鐘楼は明応3(1494)年建立と伝えられ、三猿は左甚五郎の作と伝えられる。山門は犬山城内田御門を移したものである。

●青龍山 龍濟寺(りょうさいじ) 臨済宗妙心寺派 本尊 十一面観世音菩薩
犬山市犬山瑞泉寺29 TEL〈0568〉61-3004
この寺は当初「龍濟庵」と称し、文安3(1446)年、雲谷玄祥禅師によって建立された。永禄8(1565)年信長の犬山城攻略の際、兵火に羅り、焼失。9年後の天正元年に再建。以来400年。老朽化に伴い、昭和54年再建工事に取り掛かり、同58年3月に本堂、諸堂の落慶法要が厳修された。御本尊は「内田観音」とも称し、特に”智恵授け”の観音様として親しまれている。本堂裏の庭園は、550年前そのままの遊仙境であり、春は花、秋は紅葉と四季おりおりの風景を見せてくれる。再建の折り、新たに造園された石庭「獨坐庭」とは見事に調和している。

●青龍山 臨溪院(りんけいいん) 臨済宗妙心寺派 本尊 釈迦牟尼佛
犬山市犬山瑞泉寺26 TEL〈0568〉61-1308
臨済宗妙心寺派の四派東陽禅師を開創として、文明14(1482)年に創建された古刹寺院。永禄8(1565)年織田信長が犬山城攻略の折り、兵火に遭い全焼。その後、寛永9(1632)年、犬山城主成瀬正虎公により再建され、犬山城主菩提寺となった。お霊屋には歴代城主の大きな位牌が安置され、城下が一望できる高台では、成瀬公の石牌が城を見守り続けている。本堂や境内からも犬山城、城下町、木曽川が一望でき、東洋一の景観を楽しむことができる。そのほか境内には、犬山城の守護神弁財尊天、平和を願うおりづる観音、無心地蔵、延命弁財天がある。

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