YouNet A letter from Singapore (261017掲載)

〜シンガポールでの学校交流〜
 齊慶 辰也さん
シンガポールで過ごす日本人の中には、シンガポーリアン(シンガポール人)との交流がほとんどない子供が相当数います。家庭と学校と学習等塾のトライアングルの中で多くの時間を過ごしている子供達です。
 ラッフルズ校との交流会
中には、シンガポール国中どこにでもあり、多くのシンガポーリアンが食事をするホーカーセンターという小さな食堂が集まるフードコート的な所にさえ行ったことがないと答える子も。シンガポール日本人学校は、小学校でも中学校でも、地元のシンガポール人が通う学校と交流を持つようにしています。クレメンティ小学校では2,3年生がチーファー小学校と、4,5年生がヘンリーパーク小学校と交流を行っています。チャンギ小学校は、地元三つの小学校と交流しています。例えばチャンギ校5年生児童は、イーミン小学校で授業を受けた後、一部の児童がホームステイをします。また、逆にイーミン小学校の児童をチャンギ校児童の家庭がホームステイ先として受け入れます。交流とともに、生活様式や文化の違いを肌で感じます。中学校は、希望者だけですがラッフルズ・インスティチューション(中高一貫校)との科学的な分野での交流を持ちました。本校生徒がラッフルズ校を訪ね、科学実験授業に参加したり、ラッフルズ校の生徒が本校に来校し、リサイクルやもったいない文化等のプレゼンテーションを互いに発表したりしました。最初ぎこちない交流も、繰り返すことにより笑顔あふれる心の交流になり同じ年代の生徒が直接交流することで、互いの国や文化や考え方を認め吸収しあう大切な時間になります。日本人学校はシンガポールに日本文化や日本人自身を発信していく役割があります。また、ここで育った子供たちは、シンガポールを深く理解して真の国際交流の懸け橋となるだろうと感じます。

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