YouNet 21世紀の賢い健康体力づくり講座 (10)・・・(230122掲載)

〜若々しい姿勢!バストアップに!
                肩甲骨・背中でくっつけ習慣〜
フィットネス総合研究所
土屋 真人
http://www.fgi-jp.jp/
健康体力が衰えてくると「骨盤の後傾姿勢」→「腰丸まり姿勢」→「背中丸まり姿勢」→「猫背姿勢」・・・となりやすくなります。この「猫背」姿勢とは、ヒトの腕の付け根にある「肩甲骨」という薄い三角形のような骨が本来の位置より前に出てしまっている状態(背骨から離れすぎている状態)です。この状態が固定化してしまうと、胸(胸郭)がしぼんだままで、かたくなってしまい、やがて肺も圧迫され、身体の中に取り入れる酸素の量も少なくなってしまいます。(女性の方は、バストが下がって見えてしまうのでプロポーション的にももったいないですね)。また、肩甲骨まわりがかたくなると、首(頸椎)にもよくない影響が及ぶので気をつけたいところです。そこで、前回は、この肩甲骨まわりの筋などをやわらかく保っておくために横向きにねて行う「肩甲骨うごかし習慣」をご紹介しました。今回は、もうひとつ、イスに座っていても、立っていても、いつでも手軽にできる「肩甲骨・背中でくっつけ習慣」をご紹介します。(1)肘を軽くまげ、肘が少しだけ身体の後にくるようにします。

【写真1】

【写真2】
【写真1参照】※この時、肩に力が入ってもち上がっていたら、脱力してください。(2)左右の肘を背中側で寄せ(近づけるように)、寄せたら脱力します((1)に戻します)。できれば、左右の肘を近づける際に、肩甲骨を意識し、左右の肩甲骨を下げて、背中側でくっつけるイメージをしながら行うと、効果的です。【写真2参照】 胸を張って、リズミカルに行います。まずは、気づいた時に20回〜30回くらいから始めてみてください。慣れてきたら、胸を張ったまま、お腹だけへこまして(締めて)行ってください。ちょっときつくなりますが、背中の丸まり・猫背姿勢を予防し、胸が広がった若々しい姿勢を維持する効果的な習慣になります。市民健康講座などでは、背骨の上(左右肩甲骨の内側、ちょうど中間あたり)においたパートナーのひとさし指を、はさむように左右の肩甲骨を動かして、左右の肩甲骨内側が背中でピッタリくっつくかどうかチェックしてもらいます。くっつかなかったら、だいぶ「猫背姿勢」が固定化してきているかもしれません。皆様もぜひ、チェックしてみてください。パソコンでの仕事や机に座って行う作業では、気をつけていないと前かがみになり、「猫背姿勢」になりやすくなります。気づいた時に、「肩甲骨・背中でくっつけ習慣」を上手にご活用ください。いくつになっても背中がシャンとのびた若々しい姿勢を維持できますように・・・。ぜひ、お試しください。
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