YouNet 尾北医師会 (270320掲載)

ー在宅医療連携拠点推進事業ー
〜なぜ今、在宅医療なのか〜

 
在宅医療連携拠点推進事業に取り組む尾北医師会(大口町下小口)。「なぜ、今、在宅医療なのか」を、あらためて、同医師会の渡部敬俊会長にお聞きしました。
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多職種協働チーム全体会議の様子
医師不足、病院ベッド数不足に起因する救急医療の対応困難事例が報道されることがあります。医療における需給バランスの崩れが僅かであるなら、やがて修正されますが、ある時を境に今まで経験したことのない急激な医療需要の増加があるとしたらどうでしょうか。社会に大きな混乱が生じます。現実にそのような事態が起こると危惧されているのが2025年問題と言われるものです。団塊世代(昭和22〜24年生の640万人)の人たちが全員75歳以上になるのが2025年。高齢者と呼ばれるのは65歳以上の人ですが、国の統計によれば65〜69歳と75〜79歳の人口10万人当たりの受療率(入院)を比較すると約2倍の差があります。団塊世代の人たちの高齢化が引き金になって需要と供給のバランスが一気に崩れ、病気になっても入院できず治療を受けられない事態が考えられています。それを防ぐにはどうすべきなのでしょう。病院のベッド数・施設の数・医師や看護師を増やす方法もありますが、少子化による人手不足、さらに医療費が増大し、社会がその負担に耐えることが出来ません。そのため、国が考えていることが2
つあります。

・・・続きは紙面をご覧ください。





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