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  (H31.03.15掲載)
―扶桑東小NIEの取り組み―
地道に取り組む新聞活用 読解力・表現力アップへ
NIE(教育に新聞を)の実践指定校(日本新聞協会認定、2015~2016年度)として新聞を生かした授業を進め、その後も全学年を挙げて新聞活用学習に取り組む扶桑東小学校。その取り組みは2017年に名古屋市で開かれたNIE全国大会名古屋大会でも同校NIE推進担当の教諭により一部紹介され、学年に応じたNIE学習を継続して計画的に進めています。
情報モラル学習として、「社会の今」を知る教材としてなど、同校が新聞活用の授業に取り組み始めたのは8年ほど前のこと。地元中日新聞販売店主でつくる「新聞生かし隊」が、新聞に親しむ授業として実施する出前授業が始まりでした。この出前授業での学習を発展させ、「社会への興味・関心を持ち、社会の一員としてできることを考えることができる児童の育成」を目指して全学年で取り組むようになったのが、NIE実践指定校として各新聞社の新聞が学校に届くようになった2015年度から。学校を挙げてNIEの取り組みを進めてきた校長は、「学年に応じた新聞活用の学習を支えてもらえる『新聞生かし隊』と共に地道に新聞活用学習を続けてきたことで、児童にとって新聞は身近な存在となり、担任教諭も学年に応じた新聞活用授業に取り組めるようになってきた」と話します。
●学年に応じた新聞活用学習
低学年の授業では、文字や言葉に着目。1年生の学習では、知っている文字や言葉を新聞から探し出し、見つけたひらがなを切り取って言葉や文章をつくる文字遊びから始め、2年生は新聞からカタカナ言葉を見つけて語彙を増やすことにつなげる学習や、新聞紙を使った工作も。中学年では新聞の構成について学ぶ学習へと進み、記事の内容を知る手掛かりとなる「見出し」の大切さを学んだ3年生は新聞から「見出し」を見つけ、4年生は自分が気になった記事を切り抜いて作るオリジナル新聞、学習新聞作りも。新聞から情報を見つける力を養い、見つけた情報を活用してコミュニケーションに生かす学習へとつなげていきました。高学年では、情報を得るだけでなく深く理解し、新聞記事を活用して自分の考えを発信しようと、週末には新聞記事を切り抜いてノートに貼り、感じたこと、初めて知ったことなどを書き込む家庭学習も。「新聞に慣れ親しみ活用することで、学校での学びが社会につながっていることを知り、社会への興味関心が育てば」と、昨年度は、毎週水曜日の朝の時間を「新聞タイム」として新聞を読む時間を設定し、「中日春秋」の書き写しなどにも取り組んできました。

・・・続きは紙面をご覧ください。



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