You Net(ゆ・ねっと)で紹介した記事の一部を掲載しております
 (H30.04.20掲載)
―認知症予防―
「ちょっと難しい」がちょうど良い
「運動しながら脳トレを」と、頭と身体を同時に使う「コグニサイズ」と呼ばれるトレーニングが地域のサロンなどで取り組まれています。出前講座などでコグニサイズの紹介をする江南中部地域包括支援センターの社会福祉士大森美穂さんと看護師の池野美鈴さんに、取り組む際のポイントを聞きました。
コグニサイズとは、コグニション(認知)とエクササイズ(運動)を組み合わせた造語で、国立研究開発法人国立長寿医療研究センターが認知症の予防、軽度認知障害の人の認知機能の維持・向上に役立つ運動を開発し「コグニサイズ」と名づけたもの。心身の機能を効率的に向上させ、考えることで脳の血流が良くなって認知症の予防につながることから、頭と身体を同時に使うトレーニングとして開発されました。 
●社会的つながりが認知症予防に 
認知症とは、脳の細胞が死んでしまったり働きが悪くなったりすることで、物忘れが激しい、言葉が出てこない、注意力が続かない、段取りが悪いなど職業生活や社会生活に支障が出てきます。それは加齢による物忘れや心の病気ではなく、誰にでも起こりうる脳の病気で、同研究センターによれば認知症の有病率は65歳以上に約15%で、約460万人の高齢者が認知症と推定されています。加齢に加え、運動量が少ない、人と交流しないなど、社会的つながりが乏しい人に発症する率が高いなどのデータがあることから、社会参加や旅行、趣味の会への参加などの余暇活動、定期的な運動、活動的な生活が推奨され、みんなで集まって交流したり運動をしたりなどの活動に取り組む地域が増えています。 
●難易度を上げながら 
江南市の前野サロンでは1月に、中部地域包括支援センターの出前講座として参加者がコグニサイズに取り組みました。まずは、右手と左手による一人じゃんけん。続いて、みんなで輪になって足踏みしながら100から7ずつ引いていくコグニサイズも。引き算は自分一人でもグループでも取り組むことができ、手軽なコグニサイズです。 

・・・続きは紙面をご覧ください。

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