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英語で話そう(20.11.26掲載)
〜尾北高校の取り組みから〜

●尾北高校「SELHi」の取り組み
    英語で積極的に議論できる生徒に
「英語が話せたらいいのに」「英語が話せるようになりたい」と思っている人は多く、発信型の英語力の必要性を感じているというビジネスパーソンも増えている。6年前に国際コミュニケーションコース、昨年度に英語科を設置し、「SELHi(スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール)」の指定を受け研究を進める県立尾北高校(加藤修校長)。同校の取り組みから、英語学習のポイントを学びたい。
文部科学省から、同校が「SELHi」の指定を受けたのは2006年4月。研究開発課題を「多面的視野と理論的な英語表現力を身につけ、英語で積極的に議論できる生徒の育成」と位置付け、質の高い英語授業を目指している。授業を参観してまず驚くのは、英語の授業が全て英語で進められていること。教員の意識改革も求められ、コミュニケーションとチームワークを大切に共同でレッスンプランを立て、英語科、普通科ともに英語の授業改善に取り組む。「授業は英語に触れる時間」をモットーに、「聞く授業」から「参加する授業」へとペア・ワークやグループワークを多く取り入れ、50分間の授業の中で生徒らがより多くの英語を使うことを目指している。「英語で授業」「参加する授業」のために、教師らは共通のワークシートなども用意。教師団がチームワークを大切に授業を共有することで、生徒らの学習を大きくサポートしている。
●英語学習の環境づくり
授業改善を行う一方で、英語の学習環境づくりにも力を入れる尾北高校。AET(英語指導助手)が常勤することで、AETとのティームティーチング・リーディングの授業を週に1時間実施し、ネイティブの力を生かした授業を展開(写真左)。また、AETによるイングリッシュデーが年に数回行われ、生きた英会話が楽しく学べる企画などもある。また、英語の図書を各クラスに設置し(写真右)、英文の多読授業に取り組むなど、日ごろから英語に触れる機会が多く取り入れられている。
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同校の姉妹校であるカナダ、バンクーバー市ブリティッシュ・コロンビア州のユニバーシティヒル・セカンダリー・スクール(通称ユーヒル校)とは、隔年で互いに訪問し合うなど交流を深め、生徒らは生きた英語に触れ異文化を学ぶ機会もある。ことし10月にはユーヒル校から16人の生徒が来校。生徒らは一緒に授業を受けたり、短期ホームステイの受け入れをしたりなど親睦を深めた。

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