ゆ・ねっと(YouNet)紙掲載分
このコーナーはYou Net紙で紹介した記事の一部を掲載しております
ボランティア特集
           〜あなたもボランティアデビューを!〜 (191024掲載)

体験で学ぶ助け合いの心  
●小中学生のボランティア・福祉体験
自発的な意思に基づき、他人や社会に貢献する無償の活動「ボランティア」。夏休みには、「地域の障害者や高齢者の問題を自分たちのこととしてとらえ、考えることで福祉に対する理解を」と、小中高校生対象のボランティア・福祉体験などが実施され、多くの子どもたちが参加した。
「マイクに向かうと緊張する」と声の広報づくり体験(大口町) ●自分にもできることがある
「やってみると、自分にもボランティアができそうな気がする」。大口町健康文化センターで夏休み中に開催された「ボランティアサークル開放」(大口町ボランティア連絡協議会主催)で、「朗読ボランティアたんぽぽ(吉田和江代表)」と一緒に広報などの音訳テープ作りをした小学生たちの声。声の広報づくりには「発声や早口言葉の練習が大切。正しい言葉のイントネーションやアクセントではっきり」と、同会指導の下で順番に声を出して文章を読む練習。実際にマイクに向かって朗読、録音もした。「ボランティア活動に関心がある」と話す小林奈央さんと稲垣早希さん(大口南小6年)。「マイクに向かうと、誰も聞いていないと分かっていても緊張した。言葉のアクセントは日ごろ気に掛けていないけれど、朗読するときは大切だということが分かった」と、思ったより難しかった様子。それでも、「自分にもできることがある」と、障害のある人の手助けができることを知った。


●点訳サークル「一歩」 リクエストに応じて点訳
扶桑町社会福祉協議会が主催した点訳養成者講座を受講した仲間が中心となり、平成6年に発足した点訳グループ「一歩(玉舎亜子代表)」。同協議会に登録、現在13人の会員が点訳作業や中途失明者への点字指導などをしている。

点字は、紙面に3点2行の突起した点を、一定の方式に組み合わせて表す文字のこと。点字板を使用しての手書きや、点字ソフトを使ってパソコンに文字入力して点訳するなど、扶桑文化会館の毎月のイベントガイドや電車の時刻表、町の年間行事予定など生活に密着した情報から、視覚障害者のリクエストに応じたものまで点訳している。


要約筆記サークル「藤」 書いて伝えて生活サポート
市内の小学校で行われた福祉実践教室の様子 「書いて伝えることで、日常生活をサポートしていけたら」と、難聴者・中途失聴者に相手の話を書いて伝達する要約筆記サークル「藤(山田冨美子代表)」。個人に付き添って書いて伝えるノートテークや、講演会や敬老会などOHPを使って内容をスクリーンに映し出すなど、要約筆記活動をしている。

聞き取った話の要点をつかみ、短い文にまとめながら素早く書いて伝える要約筆記。「書いて伝えてもらえれば、日々の生活の中でスムーズにいくことがある」と、難聴者・中途失聴者の声を受け昭和63年に発足。第1木曜午前9時30分から、第2、3土曜午後1時30分から江南市老人福祉センターで定例会を開催している。現在、会員は13人。



●犬山IPCクラブ 音声ガイドでパソコンをマスター 
障害のある人と健常者が一緒になって、パソコン操作を学び、インターネット、メール交換、HP作成技術などを習得。障害者の自立支援・社会参加支援をする「犬山IPCクラブ(武内さち子代表)」。毎週金曜日午前10時から午後3時までの犬山市福祉会館での定例会を開催している。
音声入力パソコンを使い、視覚障害者を対象に平成14年に発足した同会。今では、視覚障害に限らず聴覚・心身・知的障害、心の病、脳梗塞で記憶障害がある人などのさまざまな要望に応え、互いにパソコンを学び合う場となっている。現在、会員は45人。「音声ガイドがあれば、視覚障害があってもパソコンができることを知ったのがきっかけ」と、会の立ち上げを振り返る武内さん。「繰り返し繰り返し練習することで、文書や資料が作れるようになる」と、それぞれのレベルに合わせた練習用資料作りにも力を入れる。

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