それぞれの作品を手にする康市さんと久美子さん。部屋の中には作品がいっぱい。 |
もともと細かいことが好きで、手先が器用なことから自宅のウッドデッキなども自分で組み立てていたと言う康市さん。しかし、伊勢型紙がどんなものか全く知らず、まずは展示会を見学。「こんな細かいことはできん」と思ったと言う。それでも、何事もまずは経験。「下手でも切らないことには始まらない」と、枚数をこなしたとのこと。伊勢型紙は昔、着物を染めるために使用された模様を切り抜いた特殊な和紙。最近では、アートとして浮世絵や干支、モダンな洋風の柄などもあり、インテリアとしても飾られている。美濃和紙を何枚も重ね柿渋で固めた伊勢柿渋紙(伊勢型紙)の上に下絵を置き、下絵に沿ってカッターで切り抜いていく。切るのではなく「彫る」と表現するその作業は根気のいる仕事。 |