「地域に役立つことができれば」と話す会計の社本さと子さん |
「仲間同士でつながり大きな力に…」と話す大前温子さん |
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世界第一の社会奉仕組織として、各ライオンズクラブが奉仕活動する中、女性だけのクラブとして何ができるのか。「ほとんどが男性会員というクラブの中では、男性に遠慮があり女性会員が育ちにくい」と、女性だけのクラブなら自分たちのできることを見つけ、自分たちの力で活動につなげていけるのではと話す幹事の大前温子さん(江南市般若町)。今まで、団体に所属して活動することを好まなかった大前さんだが、地域のライオンズクラブ活動に信頼を寄せていたこともあって、「奉仕」というキーワードで同じ思いの仲間が集まれば、大きな力になるはずと、設立メンバーに加わることにした。「お世話になっている地域に、何か役立つことができれば」と仲間を誘い、設立にかかわったのは社本さと子さん(小牧市)。本部に納める会費が、恵まれない人たちを救う世界規模の社会貢献活動につながっていることから、「会員になることが社会貢献」と友人に声を掛け、今まで名刺を持っていなかった仲間たちがさくらライオンズの名刺を持ち、活動の第一歩踏み出した。
●「ライオンズクラブ」とは…
1917年、米国シカゴの保険業者メルビン・ジョーンズが所属していた昼食クラブ「シカゴ・ビジネス・サークル」のメンバーに、「他のクラブと手を結び、ビジネスや社交上の目的のみならず、社会全体の改善に献身する全国的な組織な組織をつくろう」と呼び掛けたのが始まり。193の国と地域に存在する44,000以上のクラブ、140万人の会員を持つ世界第一の社会奉仕組織。言語、宗教、政治的立場の違いを超え、恵まれない人々を支援するために取り組む。正式名称は「The International Association of Lions Clubs(ライオンズクラブ国際協会)」、米国イリノイ州に本部を置く。その活動は「われわれは奉仕する」の使命の下、清掃活動などの地域的な取り組みから、失明者の視力回復など世界的な事業に至るまでさまざま。日本では1952年のクラブ設立以来、各地域で3500クラブが活動している。 |