菜の花の若菜を摘む坂井さん一家 |
きっかけは三年ほど前。同町が管理するふれあい農園の利用者募集を知った妻の祐子さんが、「土と触れ合う機会があってもいいかも…」と、何気なく声を掛けた「やってみない?」の一言から。「最初は、都会育ちの夫に野菜が作れるかどうか不安もあったけれど…」と見守る祐子さんの心配をよそに、昭さんの作業ぶりはきっちり。「作物は、同じ場所に続けて植える連作を嫌うので、毎年場所を考えて作付け。雨上がりの日差しで実がはじけてしまうことが多いトマトには、雨よけ・日差しよけの屋根も付けます」。「農薬?先生もおっしゃるけれど、まったく使わないというわけにはいかないですね。でも、ネットを掛けた方が虫が付くのを防げるので、結果として農薬を使う量は少なくなります」と、正に本格的。祐子さんは「図書館で本も借りるなど結構熱心で、いろいろな野菜ができています」と、食卓に低農薬で安心・安全な野菜が並ぶのを喜ぶ。 |