電気代にガス代、水道代、電話代・・・などの節約術は?家族の協力が必要にもなる「節約」。いらなくなった物を再利用するなど、家族で仲良く楽しみながらの節約生活を始めませんか。 |
「散水も気兼ねなくできる」と話す服部みどりさん。足元には、水を流して風流さを演出するつくばいも。 |
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●雨水利用でやさしい生活
花の水やり、洗車、畑で取れた野菜の土落とし・・・と、雨水を幅広く活用している大口町外坪に住む服部みどりさん。下水道が整備された3年前に、浄化槽を雨水タンクに転用した。服部さんが、外坪地域の下水道整備について町の職員から説明を聞いたのは今から5年ほど前。そのとき感じたのは「必要なくなった浄化槽を、再利用することはできないのか」ということ。職員に、再利用の方法を尋ねてみたが特に良いアイデアはなく「当時は、そのまま埋めるか取り出して処分するかのどちらかだった」。その後、本などで知った雨水タンクへの転用。平成14年の工事開始時には、雨水タンク転用工事代の一部を補助する町の制度も整っており、転用を決めた。
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●浄化槽の雨水タンク転用
渇水、浸水の軽減や防災対策、水資源の循環再生を図り快適な生活環境の創造を目指して、各地で推進されている浄化槽の雨水タンク転用。大口町、江南市では転用工事の一部を補助している。
大口町(平成14年度〜)
住宅1棟につき浄化槽転用施設1基まで、補助額は清掃および工事に要する経費の1/2、または80000円まで。平成16年度までに9基が補助を受け設置されている。簡易貯留施設は2基まで、購入、工事に要する額の1/2、または25000円までを補助。(問)大口町役場環境経済課 TEL0587(95)1111
江南市(平成14年8月〜)
雨水貯水施設転用の改造に要する費用の3/4で、15万円を限度とする。ことし4月末までに設置した雨水貯水施設は152基。(問)江南市下水道課 TEL0587(54)1111 |
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●捨てることなく素材を生かす
「今も時間があるときは台所に立ち、家族六人の食事を作ります」と話す、江南市古知野町の大森茂子さん。子どもたちにもたくさん旬の野菜を食べてもらえるよう、レンコンやゴボウを細かく刻んで料理に加えたり、すりおろしたニンジンをゆでて、つぶしたジャガイモに入れてお焼きにしたりするなど、献立も工夫している。旬だからこそ、まとめて安く手に入る野菜は、堅めに火を通して冷凍保存。キャベツのしんやレタスの外葉も「ゆでれば食べられるから」とチーズと合わせてお好み焼きにするなど、捨てることなく利用する。 |
ロンパースをりホームして作った収納袋を持つ大森さん。 |
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「簡単エコクッキング」
★レタスなどの堅い外葉は・・・
細切りにして吸い物の具にしたり、少しゆでてからサラダやお好み焼きの具に。
★サツマイモやニンジンの皮は・・・
厚めにむいて、きんぴらに。
★キャベツのしんは・・・
軽く塩をしてぬか漬けに。
*ぬか漬けは、市販のぬか漬けの素を密封容器に入れて冷蔵庫で保存し、食べる分だけ漬ける。毎日かき回さなくても大丈夫。水が出てきたときは、容器の隅に指で穴を開けて一晩置き、たまった水を捨て、素を追加すればOK!
★ジャガイモやトウモロコシをゆでるときは・・・
ひたひたの水で、ふたをして中火〜強火でゆでる。その方が味も良い。
★鶏肉の皮は・・・
細切りにしてから、厚手の小鍋でカリカリになるまで細火で炒って油を抜く。コラーゲンたっぷりの、おいしいおつまみに大変身。
★三枚におろした魚の中骨は・・・
じっくりと焼いてから、骨の回りに残った身をほぐす。小骨が少ないので幼い子どもでも食べやすい。低温の油でゆっくり揚げ、骨せんべいにしても。 |
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●楽しく豊かなエコライフ
犬山市堂ヶ洞に住む竹市好親さんと美知子さんは、長年思い描いていたを徹底実践、満喫しているご夫妻。その暮らしぶりを「エコというより、ごく自然な当たり前の生活です」と話す。 |
エコライフを楽しみ、健康も取り戻した竹市さん夫妻。 |
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サクラ、クリ、ビワの木などの木漏れ日、足元にはワラビが生え、ヤマイモのつるも伸びている。「きちんと手入れされた、豊かな雑木林そのもの」といった竹市家の庭。鳥のさえずりが聞こえる畑には季節に合わせてニンジン、ネギ、菜の花、三つ葉、トマト、ジャガイモなどが作られている。食べ物はほとんど自給自足で、米も田んぼを借りて作っている。EMボカシでたい肥づくりをし、農薬は使わない。野菜も、雑草と共生の自然農法で作る。「玄米菜食がわが家の基本、健康の基です」と。
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