ゆ・ねっと(YouNet)紙掲載分
このコーナーはYou Net紙で紹介した記事の一部を掲載しております

地震に備える・・・。(170223掲載)

安心を買って良かった

増設した壁の前に立つ小林さん(左)と長瀬さん
耐震診断を受診
「台風が来ると大丈夫かなと毎年心配していたけれど、改修工事をして随分安心になった」と、実感を込める犬山市犬山に住む小林敏男さん(61)。1年前に実施した、愛知県木造住宅耐震診断員による診断結果を受けて改修を検討、補強壁の増設工事を実施した。小林さん宅で改修対象となった建物は昭和41年に建築し、56年に増築。平成7年には奥に母屋を建築したため、通路にしようと1階部分を取り払った木造2階建て住居。1階の壁の割合は誰が見ても少なく、台風の季節には毎年不安を抱き、「地震が来たら怖いね」といつも妻、磨子さんと話していたと言う。そんなころ、各市町で昭和56年5月31日以前に建築された在来木造住宅を対象にした専門家による無料耐震診断が開始され、絶好の機会と専門家による耐震診断を受診した。
診断前の、簡易耐震診断票による自己診断では「壁の割合が圧倒的に少ない」と分かっていた通りの0.378。予想通り「倒壊の危険あり」だった。

地域のまとまりが地域を守る
●災害支援ボランティア D・サポート丹羽
扶桑・大口両町で災害支援ボランティアとして活動するD・サポート丹羽(古池英明会長)。昨年10月13・14日には、愛知県防災課の依頼を受け大地震発生時の野外避難生活体験訓練を、大口町余野中央公園で行った。

みんなで協力しての炊き出しの様子
県内広範囲で震度6弱以上の地震が発生。多くの民家が全半壊し負傷者も多数発生したと災害想定し、午後5時から翌朝にかけて訓練。持ち物についての指示はもちろん主催者からはなく、各自が、必要と考えた物を持参して訓練が始まった。参加したのは115人で、まずは避難名簿に名前を記入。次に3グループに分かれて話し合い、各グループが最初に取り掛かったのは居場所づくりのテント設営。その後、炊き出しをして食事を取り、簡易担架や仮設トイレの設営、テントで過ごす、夜の避難生活を体験した。




●D・サポート丹羽
 「自分たちの地域を自分たちで守ろう」と、いつ起きるかわからない災害に対応するため、扶桑・大口両町の有志が集まって平成13年に発足した。"D"は「disaster(災害)」「damage(被害)」の頭文字で、現在会員は53人。市民が参加しての学習会や災害想定訓練、メンバーによる緊急招集訓練を行ったほか、昨年7月の福井県を襲った集中豪雨では、大きな被害を受けた美山町へ赴き土砂除去作業にも参加。ことし1月16日には、障害者や高齢者に適した支援についても学ぼうと、地域住民や福祉施設の関係者などが参加した避難訓練を実施。随時募集している。 (問)古池会長 TEL(0587)95-2893

外国人向け防災マニュアルを作成
「日本語が分からない人に伝えておきたい」と、江南市国際交流協会「わいわいプラザ(劉小紅代表)」のメンバーが中心となって、同市在住の外国人のために、災害時の対応マニュアルを作成した。

防災マニュアルをてにする「わいわいプラザ」のメンバーら
地図に避難場所を記し、緊急時の伝言ダイヤル「171」や江南市消防本部が配信する「あんしん・防災ネット」の使い方などが記された英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語のマニュアル。作成の中心となったのは劉さん(中国出身)と角田エリザかずえさん(ブラジル出身)、池田恵利香さん(ペルー出身)、津田ラッタナさん(タイ出身)で、愛知県が作成した防災マニュアルを基に江南版を作った。「外国出身の仲間が集い、わいわい話し合える場に」と立ち上げた同会も、地震に備えての講習会を開いたり非常持ち出し袋を作ったりと、仲間と一緒に災害に対する心構えを学習。救命救急や消火器の使い方などの講習会も予定している。同協会では、日本語が不自由な外国人向けに日本語教室を毎週金曜日午後7時から、布袋北学習等供用施設で開催、コミュニケーションの手助けをしている。日本語教室、防災マニュアルの問い合わせは、早瀬さんTEL(0587)55-5043まで。

感じる食育 楽しい食育・・・シリーズNO5
食べ物の素のままの味をたしかめてみよう
食の探偵団の大人版にだけあるのが、「変幻自在レシピ」。同じ食材を使いながら、基本の味(たとえば甘味、酸味など)を出す調味料や食材を変えることで全く別の料理になる。ダシに変化をもたせる(カツオ、昆布、鶏、野菜、ホタテなどなど)ことで、味わいが変化する。ポイントとなる香り・・・たとえばハーブや薬味など・・・を違うものにすることで風味が変わる。というように、何かにポイントを絞ってそこからレシピを展開していくヒントを紹介しているのですが、これは、私の料理レシピづくりのネタ公開のようなものです。

アイデアいっぱいの「サラダ七変化」
どれだけ発想を広げていけるかが勝負ではありますが、その基本は、食材や調味料の素のままの味を、舌に鼻に目に場合によっては耳に感じさせること、そしてそれを体の記憶として積み重ねることかなあと思うのです。自転車や水泳は一度覚えると何年たっても体が覚えている、味覚もそんなふうに記憶することができます。「この味に何を加えたらいいかなあ?」と考える時に、そんな記憶の堆積の中からいろいろひっぱりだしてくるわけです。というわけで、たまには素材そのものを味わってみませんか。普段あたりまえのように口にしている食材を選ぶ方が新たな発見があって面白いかも。たとえば人参!生でそのまま、ゆでただけ、せいぜい塩をつける程度の極力シンプルな味付けで、ゆっくり噛んで。今まで気付かなかった食材の香りや甘味、ほんのり苦味も感じられませんか?もう少しゲームの要素をとりいれたければ、火を通す時間を変えて食べ比べてみる、切り方を変えてみる、違う店で買ったものを食べ比べるなどなどすれば、盛り上がること請け合いですよ!
以前に有名なイタリアンのシェフが、大根をピーラーで縦に長く薄切りにしてさっとゆでて使っているのを見て、その発想に脱帽!でもこれも彼がいつでも素材と真剣に向き合っているからこそ出てきたアイディア!さあ、シェフならぬ主婦である私たち!今日は何を味わってみましょうか?

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