ゆ・ねっと(YouNet)紙掲載分
このコーナーはYou Net紙で紹介した記事の一部を掲載しております

手作りの温かさを大切に・・・(161124掲載)
●夫婦で共通の趣味を
「よそ行きではなく、普段着感覚で使う手作りのガラスを」。江南市に住む柴田ひかるさん(68)・俊美さん(60)は、夫妻で吹きガラスに取り組み、それぞれの感性を生かしての作品作りに力を注いでいる。

ランプ(左端)や花びん、ペーパーウエイト(手前)、ネックレス(後方)などの作品を紹介する柴田さん
「老後のために、何か共通の趣味を持ったほうがいいと思って」と、2人で吹きガラスを始めたきっかけを話す俊美さん。もともとガラス製品が好きで、旅行に出掛けては体験工房などで自分たちの作品作りを楽しんでいた2人。本格的に始めたのは今から8年ほど前で、自分たちに合った工房を探し、一宮と名古屋市内の工房、可児市にある体験館などに通って腕を磨いた。現在は週に2度ほど工房に通いながら、オリジナル作品作りを楽しんでいる。俊美さんが手掛ける作品は、ガラスの美しさを生かした芸術性あふれるランプや小ビン、ワインクーラーなど。 ひかるさんが「わたしが作るのは皿や鉢、グラスなどの実用品」と話すように、2人の作風にはそれぞれ個性がある。共通しているのは「2つと同じ物は作れない」と、手作りの温かみがある作品を、自分たちの生活の中で生かしていること。

女性の視点を生かして

同僚とイベントで試食や料理法を紹介した市橋さん(右)
●市場で働く初の女性営業職
「将来は生産者と消費者をつなぐパイプ役になりたい」と、9月にベジタブル&フルーツマイスター(通称野菜ソムリエ)の資格にも挑戦した市橋玉子さん(25・犬山市羽黒)。初の女性営業職としてことし4月、名古屋北部市場にある名果(株)に就職した。

「この仕事、けっこう向いているかも」と白い歯を見せて笑う市橋さんはとても健康的な女性。毎朝6時から午後3時ごろまで忙しく働き、充実した毎日を送っている。「個撰」と呼ばれる仕事で、業務推進室勤務。主に農家からの仕入れを担当し、入社8ヵ月目の現在は競りのアシスタントを務めたり、スーパーなどの商談の窓口を担当したりする。

根気よく話を聞く

「話すことで楽になる」と言う大森さん
ボランティアでカウンセリングを
「『うつ病』に対する偏見を取り除き、少しでも早く専門医の治療を受けるよう本人や家族の後押しをするのが私の役目」と話す扶桑町高雄の大森平一さん(71)。仕事のプレッシャーや職場での人間関係などに悩む社会人を中心に、ボランティアでカウンセリングに努めている。

「『うつ』は医師の治療を受ければ良くなるもの。それも早ければ早いほど良いのに、統合失調症等の精神病と混同するなど病気に対する偏見から治療を受けず、どうにもならなくなってしまった人を多く見てきた」と話す大森さん。
メーカーに入社後、一貫して人事や労務畑を歩き、自社だけでなく多くの企業でうつに悩む人がいることを知り、退職後、これまでの活動をより確かなものに発展させたいと、「メンタルケアのスペシャリスト養成講座」を受講した。

一瞬の出会いを求めて

北アルプスの「燕岳」の写真を手にする伊藤さん
●趣味で写真を撮り続ける
「子どものころ、田んぼや丘の上でぼーっとしているのが好きだったんです」と笑顔で話す大口町余野の伊藤憲男さん。自然の風景写真を撮る、アマチュアの写真家である。

「中学生のころから写真に興味を持ち、働くようになってから買ったカメラで撮り始めた」と言う写真は独学。10年ほど前から「日本フォトコンテスト月例ネイチャーフォトの部」に応募して風景写真を学んでいる。本に載りたい、うまくなりたい、賞を取りたいという強い気持ちで投稿し、平成9年同部で年度賞5位に入賞。同12年にはNHKワールドカレンダーフォトコンテストで優秀賞をより表紙を飾った。

感じる食育 楽しい食育・・・シリーズNO.2
●食の探偵団発
食べたものをじっくり見たことがありますか?自分がよーく知ってると思う食べものについて、どれくらいのことを話せますか?もし、その食べものを見たこともない異文化の人に説明するとしたら・・・。
●宇宙人に伝えてみよう
ひとつの食べものをなんとなく食べるのではなく、見て触って匂いを嗅いで、時には音を聞いて、そして味わってみましょう。普段はぽんと口に放り込んでしまっているところを、時間をかけて観察しながら味わい、多面的に特徴をとらえます。次に、自分が観察して感じ取ったことをどのように話したら人に伝えることができるか、自分なりに言葉を探します。
●じっくり観察して、ていねいに話す
自分自身の感覚(五感)に問いかけ、眼で、鼻で、耳で、手で、舌で 一つ一つたしかめるように観察し、自分の言葉にしていくことがポイント。とにかく自分が発見したことを言葉にしてみてください。
「食の探偵団」では、ある日、甘栗でこの観察を行いました。「表面はちょっとべとべと、色は茶色でつやつやしている」「振ると音がする」「爪で割ると、中身はきいろっぽい」「内側に薄い皮のようなものがある」「たべると甘くてほくほくしている」など、ホワイトボードに書ききれないほどのことばが出てきました。あふれる情報に左右されるのではなく、自分がどう感じるかを大切にし、食の記憶を積み重ねてほしい、と思っています。今は秋!サツマイモ、里芋、みかん類など、身近な旬の素材を観察してみてください。あなたなら、これらの食べものを宇宙人にどう伝えますか?


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