ゆ・ねっと(YouNet)紙掲載分
このコーナーはYou Net紙で紹介した記事の一部を掲載しております

地元の旬の野菜を給食に・・・。(161027掲載)
●大口町園児の食と農を考える北部支部
「新鮮で安心・安全な野菜を子どもたちに」と、地元で取れた野菜や果物などの食材を大口北保育園(小澤光枝園長・134人)に搬入する「大口町園児の食と農を考える北支部会(山田幸司代表)。農地の持つ多様な機能を活用し、町の財産として守ろうと「全町農業公園構想」を進める大口町の事業の一つとして開始した食材提供は、3年目を迎えている。

大口北保育園で食材の打ち合せなどをする同会のメンバー
「農薬の少ない旬の野菜を」と、食材提供するメンバー6人は、自家用に野菜や果物、米を作る兼業農家。気候に影響されやすく、予定通りに収穫できるとは限らない野菜、それでも「引き受けたからには責任がある」と、安心・安全・新鮮な食材の提供に力を注ぐ。
園への納入を担当するのは、同町健康文化センター駐車場で毎週土曜日に開催する「大口町朝市会(佐藤久雄会長)」のメンバーで、準備段階からかかわってきた初代会長の丹羽康裕さん。休み明けの日は当日朝、その他の日は翌日分を毎日夕方5時に届ける。

住民の健康と地域の活性化に
●ふれあい土曜朝市
「地産地消は住民の健康のもと。生産者の顔が見える安全な食べ物を届けながら、住民同士の交流も図ろう」と、扶桑町斎藤区コミュニティ推進協議会(西脇馨会長)が主体となり、10月2日から同町総合福祉センター広場で新たに「ふれあい土曜朝市」が始まった。

それぞれの会員番号が付いた品物をならべる会員
●気楽に 集まれる場所に
「おはよう」と声を掛け合うだけでも良い。生産者と消費者が和気あいあいと言葉を交わす気楽に集まれる場所をつくりたいと、同協議会副会長で同町南山名で開催する「扶桑日曜朝市」の手伝いもする大藪與四孝さん(67)らが中心となり、5月から動き出した朝市企画。買い物場所が遠く困っていたお年寄りや、野菜をつくる地元の人たちの意欲向上、ひいては休耕地の活用にもつながるはずと計画を進めてきた。
会員は約30人。多くは自家用に野菜を作る人たちで全員、朝市は初めて。初日には「自分たちも食べる安全な野菜」や花など、約1000点が集まりほぼ完売した。

感じる食育 楽しい食育・・・シリーズNO1
「食」に関する情報が氾濫し、その安全性や自給率の低さ、孤食・個食などさまざまな問題が顕在化する中、「食育」への関心はますます高まっています。
こんな飽食の時代だからこそと、横浜市などの小学校やPTA講座などで活躍する「食の探偵団(サカイ優佳子団長・田平恵美副団長)」。子どもだけでなく大人のための「食育プログラム」も実践しています。その「食の探偵団」が『感じる食育 楽しい食育』(A5判、140ページ、1400円+税)を9月に発行。
五感を使って食の記憶を豊かにすることから始め、自分の感性を大切にして食を選び取る力、先入観なく食を楽しめるゲームや遊び感覚でのプログラム、現在抱えている学校給食の問題点を指摘、食から見た自然や外国とのかかわりについての考察などを紹介しています。
『感じる食育 楽しい食育』
プロローグ:こんにちは、食の探偵団です
第1章:食育って何だろう
第2章:五感をめざめさせよう
第3章:学校給食を上手に活かそう
第4章:いろんな教科と連動させよう
第5章:農と食卓と世界をつなげてみよう
エピローグ:食の向こうに世界が見える

(食の探偵団からのメッセージ)
食べることって、楽しいですか?食べるときに、自分の感覚を総動員していることを意識したことがありますか?食べ物の色、匂い、手触り、舌触り、歯触り、料理する音、噛む音、そして味。五感をいろんなふうに使って、食べ物に向かい合ってみると、「あれ、こうだったんだ」ということがきっとあると思います。それはそれはたくさんの表情を、自然が育んでくれているのですから。そこに、人間の知恵や技術も加わって、知れば知るほどおもしろい。
毎日、身近に接している食べ物だからこそ、ただ、おなかふさぎに食べるだけでなく、楽しく食べられたらと思います。楽しいかと思えば、自然と知的好奇心もわいてきます。体そのものを作る大切な食べ物ですから、体にとってどうなのかを考えて摂ることはもちろん重要ですが、食卓からちょっと離れて、食べ物の向こうに広がる世界へ興味を広げていけたら素晴らしいと思います。
そうしたきっかけをこの本がもたらすことができますように。       
(サカイ優佳子・田平恵美)

※今号から「食の探偵団」の活動を、6回シリーズで掲載します。

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