ゆ・ねっと(YouNet)紙掲載分
このコーナーはYou Net紙で紹介した記事の一部を掲載しております

自分らしく生きる社会に・・・(151126掲載)

愛知県が主催する「男女共同参画社会支援セミナー(全12回)」に5月から参加している徳川真佐子さん(大口町余野)と寺沢真知子さん(同上小口)。セミナーも終盤に差し掛かった今、2人に講座を受けての感想を聞いてみた。
「男性にもジェンダーについて学んでほしい」と話す徳川さん
●刷り込みの多い社会
「就職するとき『結婚したらやめますね』と聞かれ、それを当然だと思ってきた」と話す徳川さん。「男だから、女だからと刷り込まれてきたことは本当に多い。その社会的刷り込みをなくそうというのがジェンダーフリー。でも、学べば学ぶほど迷い道に入り込んでしまって・・・」とは、今の素直な思い。
「女性は子どもを育てることには優れていると思うけれど、子育てしながら働く女性の負担が大き過ぎる」と、男性が子育てや家事にまだまだ理解不足だと感じている。男社会が根強く残り「そんなに男女共同参画社会を・・・と頑張ると、自分たちが苦しくなるよ」という声も聞くという。
「子どものころから自分らしさを大切にしてきた」と話す寺沢さん
●自分を見つめ直す
「自分を知り、再認識するよい機会になった」と話すのは、セミナーを受講することで今までの生き方を振り返り、自分を見つめ直した寺沢さん。「現実としては、男らしく、女らしくと子どものころから育てられ刷り込みがあるようだけれど、自分はそんなふうに育てられなかったし子どももそう育てていない」と、男女の区別も差別意識も持っていない。
「子どもは男の子3人。兄弟の上下関係もなく育て、男だから、女だからといった言葉は使ったことがない。家事にしても、家族だからやれる人がやれるときにやればいい」と。
子どものころ、自分らしさを大切にした生き方を教えられ「揺るがない財産をもらった」と、今は亡き母親に感謝する。

●男性保育士・幼稚園教論として活躍


今まで「女性の職場」と考えられていた保育園や幼稚園。その職場で活躍する男性保育士や幼稚園教諭が、ここ2、3年で急増し、私たちの地域でも活躍する姿をみかけるようになってきた。
子どもたちから「おこるとこわいけどいつもはやさしい」と声が掛かる筆谷充さん
●自分の出せる味を・・・
「女性の職場という意識は全くない」と話す、筆谷充さん(犬山市・
25)は昨年度、犬山市の男性保育氏として正式採用され、今年度は楽田保育園の年長組を担当している。「親の方が反対だった」という周りの心配をよそに、大学では幼稚園教育学科に進学。22人中男性は一人だったというが特に戸惑いを感じたことはなかったと言う。
同市内で保育士になるためには、幼稚園教諭と保育士の資格が必要。大学で幼稚園教諭の資格を取得し、犬山幼稚園で臨時教諭を務めながら保育士の資格を取得、採用試験に望んだ。
「ピアノは少し苦手」と言う筆谷さんだが「自分の出せる味を出していくだけ。男性でも女性でも、それぞれの特性を生かしていけばいい」と、今も気負ったところはない。
安西順子園長は「父親的なおおらかな目で、子どもたちを見てくれています」と、子どもたちにとっていい刺激になり、大切な存在だと言う。

「子どもたちと一緒に遊ぶのがすき」と話す田中一輝さん。ダイナミックな遊びが子供たちに人気。
●男性も活躍できる場
「きっかけは中学三年の時に出掛けた保育園でのボランティア活動」と話す、田中一輝さん(大口町・
23)は(学)岩倉学園大口幼稚園に勤めて3年目。
楽しくて、子どもが好きだと気がついたボランティア活動は高校に進学してからも毎年続け、「その気持ちが、そのまま幼児教育科への進学に結びついただけ」とやはり自然体。

今年度は事務担当として、園全体を見渡しながら子どもたちとのふれあいを楽しむが、同僚の女性教諭は「ダイナミックな遊びで子どもたちは大喜び。女性にはない魅力ですね」と話す。
子どもたちと力いっぱい遊ぶ姿は「ちょっとしたけがを気にせず、遊びの中でやっていいことと悪いことを学んでほしい」というメッセージが込められている。


●尾北こころの健康フェスティバル

「引きこもりとどう向き合うか」〜親の立場から〜
心の健康と暮らしを考えようと「尾北こころの健康フェスティバル実行委員会(伊藤整一委員長)」が主催して1019日、犬山市民健康館で開催された「尾北こころの健康フェスティバル」。「引きこもりとどう向き合うか」と題して、「全国引きこもりKHJ親の会・東海」の伊藤進代表が、親の立場から体験談を交えながら語った。
経験からのキーワード
◎働け、ガンバレは禁句
◎苦しみ悩んでいる子どもの立場で考える
◎「悲劇の主人公」から脱皮を
◎「子の人権・親の人権」をそれぞれ認める
◎父親の役割がとても大切
◎「出来る事と出来ない事」がある
◎親が変わると子も変わる、夫婦仲良く
◎きっかけとタイミングをうまくつかむ
◎人生に三度チャンス
◎夢、イメージを持つ
親の会・東海月例会(月1回)
会員・・・300〜400
◎入会金・・・2000
◎会費・・・6000円/6カ月
◎同じ境遇の親同士での心おきない話し合いや情報交換
 〈今後の予定〉
1214()12:00クリスマス会
118()9:00 
229()13:00(予定)ひろさちや講演会
※詳細は伊藤代表0587-52-4511
まで


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