ゆ・ねっと(YouNet)紙掲載分
このコーナーはYou Net紙で紹介した記事の一部を掲載しております

まちづくりに若い力を・・・(151022掲載)

小学5年生のころからヨーヨーが好きになり、3年ほど前からはディアボロも練習し始めたという江南市高屋町に住む大竹正和さん(南山国際高校3年)。古知野児童館(同市野白町)で定期的にヨーヨーやディアボロを披露し、子どもたちにも教えている。
正和さん(左)と弟の友和君
地域との交流がボランティア
「練習すればうまくなるヨーヨーはちっとも飽きない」と魅力を話す正和さんは本やビデオを見て練習。今では初心者用から競技用まで140個ほどのヨーヨーを持っているという。ディアボロに関心を抱いたのは、父親正一郎さんの仕事の関係で中学1年から2年にかけてアメリカに住んでいたころで、帰国後に練習を始めた。
児童館を拠点として活動する「母親クラブ」(現在「地域活動連絡協議会」)に所属していた母親、ゆり子さんの「児童館でのクリスマスイベントのときに参加してみては…」の一言がきっかけとなり、児童館や子ども会で技を披露することになった。今年度からは同児童館で定期的に子どもたちとのふれあいの時間を持ち、夏からは弟の友和君(古知野東小6年)も一緒に参加し、ディアボロの指導もする。
(問)大竹さん0587−56−4868
●ディアボロとは
ディアボロはジャグリングの一種で中国ゴマ・空中ゴマとも呼ばれる。おわんを2個逆さに重ねた形のコマを2本のスティックの間に張った糸であやつり、ヨーヨーでテクニックを磨いた子どもたちにより次々と新しいトリックが生み出されている。

●地域にたくさん友達つくろう

「地域の同世代の友達がほしかった。それが、自分の住む町で活動を始めるきっかけだった」と話す、大口町奈良子に住む大森加奈子さん(27)。9月13日に、同町役場の駐車場で開催した「第2回やろ舞い大祭」の実行委員長を務めた。
「活動することで友達の輪が広がった」と話す大森加奈子さん
「中学から私学に通っていたこともあって、地域の情報がちっとも届かなかった」と話す大森さん。「走りたかったわけじゃないけれど、町民運動会のリレーなどの選択肢にも入らなかった」と疎外感を感じていたという。大学2年の時に、自分たちのまちの祭りをつくろうと発足した「大口町まつり創生研究会」に誘われたことがきっかけで、今まで以上に関心を抱いたまちづくり。「お祭りに対する好奇心はあったけれど、それよりも自分と同じ世代の友達がほしいという思いで参加した。実際には20代はいなかったけれど、年齢を超え地域を超えたつながりができた」と、同世代の若者の地域離れを実感し、同時に思いがつながる仲間に出会えた喜びを語る。http://utena-t.hp.infoseek.co.jp/yaromai/

「まちづくりに新しい風を

「自分たちのまちを自分たちの手でよくしよう」と、平成7年3月に江南市民有志で立ち上がった「まちづくり江南市民会議」。20代から60代が集まるメンバーがアイデアを出し合い、地域の大切な人材を育成しながらまちづくりに取り組む。
「まちづくり江南市民会議」
平成7年3月に、江南青年会議所「まちづくり委員会」の呼び掛けで94人のメンバーで発足。「環境」「福祉」「文化の薫るまちづくり」の3委員会で活動を開始。江南市民まつり時に行う「カーテン生地を使ったファッションショー」やすいとぴあ江南で行う花火大会後の「クリーンアップキャンペーン」を毎年企画。「クラシックコンサート」の開催や、市内小学4年生にごみリサイクルの小冊子を作成し配布もした。現在は市内の障害者用トイレマップを製作中。
年会費は、正会員1000円、賛助会員(1口)個人1000円、企業5000円。
「新しい風をいれてほしい」と話す倉地一也さん(左)と佐橋浩昭さん
「会で呼び掛ける活動が、自分たちの住むまちを良くしようという活動につながる、そのきっかけになれば…」「やってみなければ分からない楽しさがあり、大変さもある」と、市民みんなでまちづくりを考えていきたいと話す、佐橋浩昭事務局長(41)と倉地一也議長(43)。地元の高校生が、地場産業であるカーテン生地の端切れ有効活用のファッションショーに参加したり、地域の子どもたちがバイオリンや琴などの演奏を披露したりするコンサートなどを企画。運営や、イベント後の清掃活動などにも地域の中高生、大学生がボランティアとしてかかわるなど活動は広がりを見せている。
同会では「自分たちのまちを自分たちの手で良くしよう」と仲間を随時募集している。(問)事務局 0587(54)9131

☆ ☆ ☆ 若者たちの活躍の場 ☆ ☆ ☆
●第6回秋の犬山お城まつり
犬山城下周辺 10月25・26日 
犬山城茶会※有料、写真コンテスト、日本の城写真展、生け花展、どんでんまつり、フリーマーケットほか。25日はお城劇場「天守閣寄席」(18:30〜※有料)。城見て踊ろまい祭
(13:30〜)。26日はドッグマラソン(9:00〜木曽川犬山緑地グラウンド)、よさこいソーラン(15:30〜からくり別館)など。

●タウンフェスティバル2003
扶桑文化会館周辺 10月25・26日
ふるさと特産物販売、模擬店、子ども工作教室ほか。25日(10:00〜)やろまい大祭in FUSO は町内外から33チームが参加。26日献血(受付時間@9:30〜11:30A13:00〜15:30)など多彩なイベントを開催。

●川と海のクリーン大作戦 
10月26日 8:00〜
川辺に溢れる不法投棄されたごみ。「一人ひとりの心掛けでごみは減らせる」と、ごみについて考える機会として行われる清掃ボランティア活動。
犬山市 集合:栗栖園地無料駐車場、木曽川犬山緑地駐車場。申し込みは24日まで。
(問)犬山市役所・維持管理課0568(61)1800
扶桑町 集合:木曽川扶桑緑地公園内サイクリングロード国旗掲揚塔前。申し込みは24日まで。(問)扶桑町役場・土木課0587(93)1111
江南市 会場:木曽川江南緑地公園、小網橋、蘇南公園。

●よみがえれ犬山の自然
〜新池のそうじとおさかなレスキュー〜
11月1日 9:00〜、犬山市・新池
汚れてもいい服装、長靴か運動靴で。着替え、軍手、タオル、たもなどは各自持参。小学生以下は保護者同伴。(申)30日までに、犬山市役所・エコアップ課0568(61)1800へ。

●ふれあいまつり2003
大口町健康文化センター周辺11月1日
チャレンジ体力測定、工作コーナー、バザー、福祉体験コーナーなど。

●大口町国際理解・交流フォーラム
大口町健康文化センター11月2日12:25〜 パネルディスカッションと交流パーティー。お手伝いしてくれるサポーターを募集中。
(問)大口町地域振興課0587(94)0530

●教育の新しい取り組み・・・シリーズ3
愛知県立尾北高等学校(国際コミュニケーションコース)

〈国際コミュニケーションコース〉
国際社会に貢献できる人材の育成を目指し、平成14年度に新設。定員は各学年1クラス40人で、出願時に希望者を募り英語の成績などを加味しながら決定。3年間一貫したカリキュラムで語学力の育成を図る。


写真右=ポルトガル語の授業を受ける生徒たち
●英語以外の第二外国語も
「中学生時代から英語の授業が好きだった」「ネイティブと話ができるようになりたい」「海外旅行に行っても、安心して話せるようになりたい」からと、尾北高校国際コミュニケーションコースに入学した生徒たち。文系コースに比べ英語の授業時間数は約1.5倍で、音声認識ソフトを使っての英会話の擬似体験をしながら、発音なども点数化して確認できるコンピューター支援授業(CALL)を県内の高校で唯一導入。外国人講師の授業と合わせ充実したカリキュラムは、2年生でも何人かの英検2級合格者を出すなど、確実に成果を生んでいる。
伝統的に国際交流に熱心な校風で、平成3年にはカナダのユーヒル校と姉妹校になり、積極的に相互交流を図ってきた。ことしから、同校との1年間の交換留学制度も発足。留学先で頑張れば、海外での単位も同校の修得単位として認められている。
また、国際化が進む中、英語圏以外の人たちともコミュニケーションを取りたいと、フランス語・中国語・ポルトガル語の3つから希望の言語を選ぶ第二外国語を履修。名古屋外国語大学講師のダヴィ先生(フランス語)など外国人講師による授業は、日常会話を中心にゲームやカードを使って楽しく基本を学ぶもの。その一方、日本の伝統・文化を大切にし世界に向けて情報発信しようと「日本伝統文化」「国際関係」の授業も必須科目となっている。
同コースの生徒のほとんどが、四年制大学の外国語学部や国際関係の学部・学科を希望しているという。整った環境のなか、必要なのはやる気だけのようだ。

戻 る