ゆ・ねっと(YouNet)紙掲載分
このコーナーはYou Net紙で紹介した記事の一部を掲載しております

回収した古紙は何に変わるの?・・・(150827掲載)

新聞紙や段ボール、雑紙などを資源として回収する自治体が増え、江南市では使用済みはがきの回収も行っている。資源として回収されたこれらの新聞紙やはがきなどは、実際にはどのようにリサイクルされ形を変えているのだろう。使用済みはがきが搬入されている、扶桑町高雄にある(株)名古屋モウルド(野倉達雄社長)を訪ねてみた。
●何度でもリサイクルできる
「アイデアがいろいろと浮かぶ」と話す野倉万里子さん。そのアイデアを生かし、ごみ箱やフォトフレーム、ランプシェードなどの試作もする。 「最近は、消費者団体の方たちの関心が高く、町内外からたくさんの方が見学や研修に来て下さいます」と話す同社の野倉社長。基本的に紙なら何でもリサイクルできるということで、新聞紙や段ボール、はがき、OA古紙などから、古紙100%の工業用こん包材や植木鉢などを製品化している。
「環境にやさしい」と、発泡スチロールに代わるこん包材として注目され、強度を必要とするものは段ボールや新聞紙を原料とすることで、重量のある製品のこん包も可能になってきた。
雑紙やはがき、OA古紙などは生活に密着した製品として、色を付けたりアイデアを生かしたりしながら植木鉢などに姿を変えている。
同社への新聞紙、段ボール、OA古紙は100s以上の、ある程度まとまった量であれば一般でも持ち込みができる。その場合、100sにつき100円程度の植木鉢などがもらえる。
(問)竃シ古屋モウルド0587(93)2711

●生ごみ処理機補助制度
 
住民対象
◎犬山購入金額の50%補助
  (上限2万円)
◎江南購入金額の60%補助
  (上限5万円)
◎大口購入金額の50%補助
  (上限2万円)
◎扶桑一率2万3,000円まで
●環境 〜わたしたちにできることは〜
犬山市塔野地にある都市美化センター(昭和58年竣工)と、大口町河北にある江南丹羽環境組合の環境美化センター(昭和57年竣工)は耐久年数を過ぎ、補修をしながら炉の延命をしている状態で、す故事でもごみの減量化に努めようと、各市町のごみ分別が進んでいる。   
ビンや缶、雑紙類、プラスチック製容器包装などの分別項目が増えリサイクルが進むが、可燃ごみの中に分別されずに混入している資源ごみの新聞紙や雑紙類、金属物などもまだまだ多いという。
生ごみの堆肥化も進める各市町では、コンポストや生ごみ処理機購入者に対する補助も行っている。
江南市では事業所にも補助を開始!
食品廃棄物等の発生量が年間100t未満の市内の小規模食品関連事業者に、生ごみ処理機の購入金額の60%(上限100万円)を補助。
(問)江南市役所環境課  0587(54)1111


江南丹羽環境管理組合美化センターごみ搬入量推移

家庭系・事業系の生ごみ・廃プラ・粗大ごみの搬入量 詳しくはホームページでhttp://www.konanniwa-seisou.jp/
犬山市都市美化センターごみ搬入量推移
可燃・不燃ごみ(家庭系・事業系・一般・免除・産業廃棄物)・粗大ごみの搬入量

〈参考資料〉各市町の平成15年7月1日現在の人口
江南市 100,194人    扶桑町 32,694人
大口町  21,126人    犬山市 73,713人

●国道41号線側道清掃・・・(150827掲載)

グラフ ごみがごみを生むのをSTOP
扶桑町高雄を走る国道41号線。南新田の信号南側高架下には、不法投棄されたごみが山積み状態となっていた。
3年ほど前「あのごみを何とかしたい」と知人から相談を受けた千田勝隆さん(同町高雄)は、「あのごみに手を付けたら後々まで大変。やめよう」と話したと本音を語る。
それでも「5〜6人で片付けて、それぞれがごみ袋五袋ほど持ち帰れば何とかなるかもしれない」と考え、平成12年1月20日に初めての作業に取り掛かった。

作業を始めると予想をはるかに超える大変さ。トラックなども用意していなかった千田さんたちだが、この活動を事前に聞いていた同町職員が、気に掛けて見に来てくれていたこともあって、急きょパッカー車の手配やごみの受け入れ態
勢を整え美化センターに搬入。数え切れない缶やビン、37本のタイヤ。「どうしてこんな物まで」と思う冷蔵庫やソファー、テレビは7台もあった。重量にすると590s。翌月の2月は430s、3月は210s。放置しておけば、ごみが増え続けることは明らかだった。「ごみのあるところにごみを捨てにくる。ごみがごみを生む」と、ごみ袋や手袋などすべて自前で始めた活動は、特に会の名前もないが思いのある人たち10人ほどが集まって続けている。

「それぞれの地域でも、役員だけとか一部の人たちだけでなく、こういった活動の輪が広がればと思う」と話す千田さん。「一番大切なのは、捨てないようにすることですが…」と、住民や道路通行者のモラル向上の大切さも訴える。まちを支え続ける住民パワー。こういった住民パワーを生かしながら、行政との二人三脚で新しい形の活動が模索できればと思う。

国道41号線(扶桑町高雄)側道清掃
路側帯が広かったため、一時停車する車が多くごみが捨てられやすかった。現在は停車できないようになっている。H13年1月〜3月までの3ヵ月で1,230sのごみを収集し、月1回の活動を続けている。13年度は1,030s、14年度は820s、15年度は7月までで260sのごみを収集。

●活躍する市民活動・・・(150827掲載)

●求められる行政との連携
市民の自主的で地道な活動が、大切な一翼を担っているまちづくり。環境問題に取り組む市民活動団体も増え、市民が市民に問題意識を投げ掛けているが、今後は行政との連携でより一層活動が充実したものとなることが望まれる。

※犬山市内を、リサイクル店の調査をしながら歩く「犬山市ファミール消費者塾」のメンバー
●行きつくところはリサイクル
私たちにとってもっとも身近であり、一人ひとりの取り組みが求められているごみ問題。 「自分たちの目線で、生活に密着した問題点について考
えていきたい」と、昨年四月に発足した「犬山市ファミール消費者塾(長野美恵子代表)」では、同市のごみ分別が細分化されたものの「もっと簡単に分別することができるよう辞書のようなものがあったら」と、「あいうえお順」に並べた「家庭ごみ早見表」を昨年末に作成した。

「台所にノートを置き、調理のときに出るごみをメモしていった」という細かな作業を経て、約500種の分別区分を紹介する早見表。生活に密着した内容で「これは分かりやすくて便利」と市民からも好評の声が相次ぎ、同市環境課が、この早見表を基にして全戸配布用の冊子を作るきっかけとなった。

「まだまだ使えるのに捨てられていくごみが多い」と、ごみの減量にも着
目する同グループ。「市内にあるリフォーム店の情報をマップにして市民に知らせたい」と、歩きながらの調査を始めた。
早見表。生活に密着した内容で「これは分かりやすくて便利」と市民からも好評の声が相次ぎ、同市環境課が、この早見表を基にして全戸配布用の冊子を作るきっかけとなった。

「まだまだ使えるのに捨てられていくごみが多い」と、ごみの減量にも着目する同グループ。「市内にあるリフォーム店の情報をマップにして市民に知らせたい」と、歩きながらの調査を始めた。
7月22日には、犬山駅から犬山城周辺を歩いてチェック。「意外にリサイクルショップが少ない」と、歩いてみた感想を話す遠山圭子さんは「自分たちの手でリサイクルするお店をつくることも考えていけたら」と、行き着くところはリサイクルと話す。

「看板は掲げていなくても、生活に密着した実用性のある修理屋さんがあるのでは」と、今後も各地域を歩いて調査を続ける。


※写真左=約500種の分別区分を紹介する「家庭ごみ早見表」
※犬山市ファミール消費者塾
平成13年度まで、犬山市の消費者モニターとして活動をしていたメンバーが中心となり、モニター制度が廃止された昨年4月に発足。メンバーは現在5人。ごみ問題をはじめとする消費者問題に取り組む。

●学校での新しい取り組み(扶桑東小学校)・・・シリーズ1

●お父さんが料理やそうじをしてもおかしくない!
「ジェンダー」
「女らしさ、男らしさ」「女の役割、男の役割」と言われるものは、生まれたときから女性や男性に備わっているものではない。社会的・文化的につくり上げられた性を「ジェンダー」という。
「健康サポーター」
熊沢尚子養護教諭が父母に呼び掛け、子どもたちの健康を共に考えていこうと発足。命の大切さをテーマとした、本の読み聞かせなどもする。

「珊瑚と法師の描かれ方で、変だな、おかしいなと思ったところはありませんか」扶桑東小学校5年生の担任と養護教諭が中心となって企画した「子供番組とジェンダー」がテーマの授業。「女らしさ、男らしさ」「性別役割分担」について、子どもたちに人気の「犬夜叉」を見ながら登場人物の服装や性格、仕草、役割などについて話し合おうと、講師の金城大学非常勤講師・岡久美子さんが子どもたちに投げ掛けた。
「いつも何も気にしないで見ていた」とは、授業を参観した「健康サポート」の母親5人の感想。子どもたち同士の話し合いでは「珊瑚は体の線がはっきりした服装」「法師は強くて女を守ろうとしていた」「珊瑚は泣いていた」などが出され、法師がいつも珊瑚の前を走り、法師が出す指示に従う珊瑚の姿が描かれていることにも気付いた。「ドラえ
もん」「ちびまる子ちゃん」「サザエさん」などのアニメにも「お母さんはにいてご飯を作る」「お父さんは暇そうでも、お母さんを手伝わない」などとチェックを入れた子どもたち。「お父さんはお母さんほどできないけど、料理を作ったり掃除をしてもおかしくない」「男なら泣くなとテレビで聞いて、男は泣いちゃいけないと思っていた」など、「男だからこう、女だからこうと思っていたが、男女はあまり関係ない」と感想をまとめていた。
「いろんな男と女、いろんな形の家族があっていい」と話す岡さんは「大量発信されると当たり前だと思ってしまうけれど、女性だから、男性だからと決めてしまわず自分の持ち味や意志によって役割や仕事を決めていくことが大切」と、自分らしく生きていくことの大切さを話した。

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