●YouNet ペットとの共生を目指して(11)・・・(210225掲載) |
〜動物を介してのボランティア活動〜 | |
犬山動物病院長 太田亟慈 |
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今回は、動物介在活動についてです。動物介在活動は略してAAA(アニマルアシステッドアクティビティー)。獣医師や動物関連の技術者が、動物を介して体や心に問題のある人たちをサポートする活動のことで、これはエンドレスな活動です。犬山動物病院では数年前から、犬山市の保育園・老人ホームや障害者施設への訪問活動をしています。全国初の、市からの委託で実施するAAAです。![]() * * * 老人ホームへは、犬山動物病院へ来院される方でこの活動に興味のある方々にも参加していただいています。制約(動物の健康診断・傷害保険など)が厳しいのであまり大勢の参加はできませんが、参加された方は皆さん一様に、良い経験をしたと話されます。僕自身、子どもが小学生時代(12〜3年前)に初めて老人ホーム訪問活動に参加して感動した経験があり、そういった経験が今の活動にもつながっています。動物連れなしでも参加できますので、一度参加してみませんか。子どもたちも一緒に参加すると、とても有意義な時間になること間違いなしです。 * * * 近年、こうした活動は全国的に盛り上がりを見せています。欧米社会と比べてみて、ペットへの関心はさほど変わりはないと思われますが、社会貢献・ボランティア活動にはいまだ消極的な気がする日本。あまり考え過ぎず、まずは参加してみることから始められたらいかがでしょう。若い世代に興味を持っていただき、様々なAAAに参加してもらえると活発な活動になっていくと思います。当院では週に1〜2回の活動をし、中心スタッフ以外にもできるだけ全スタッフが参加できるよう、スケジュールを組んでいます。特に新人獣医師・看護師などは積極的に参加、より充実した活動を目指しています。ペットブームは続いています。動物たちと暮らす家庭も増えてきています。今一度、ペットとの暮らしの在り方を考えてみませんか。動物好きの皆さん、一緒に楽しいボランティア活動に参加しませんか。 |
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