先祖から受け継いだ大切な仏壇をしっかりと守っていくことは、大切な供養のひとつです。長年お守りしていると、ろうそくのすすやほこりなどの付着、木地のそり、金具の破損、金箔のはがれなどと傷んできますが、補修や洗濯をすることで生まれ変わらせることができます。伝統的な仏壇は補修を前提に、細部の部品まで取り外しができる組み立て式になっています。どんな仏壇でも洗濯ができるわけではありませんが、仏壇を解体し、お湯で洗浄してすすやほこりを落とし、木地、彫刻、金具の補修や部品の交換、金箔の張り直し、蒔絵の描き直しなど、仏壇の補修や洗濯も新しい仏壇を作るのと同様に、それぞれ専門の職人が行います。洗濯はいつ行うのが良いのでしょうか?先祖を供養するのにいつでなければいけないということはありません。思い立った時や年忌法要などの機会に、修復しながら子孫に伝えていくのが仏壇の本来の姿なのです。
※このシリーズは協力企業各社提供の資料に基づいて掲載しています。 |
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