多くの家庭で仏壇は、位牌とともに亡くなった親族を祀り、朝晩その前で手を合わせることで先祖と対話をするためのものでしょう。「仏壇」の本来の意味は文字通り、「仏様」をおまつりする「壇」のこと。壇とは一段高い場所を指し、仏様が住まわれる理想的な世界「須弥山」を意味します。須弥山をかたどる須弥壇は寺院の本尊を安置する場所であり、仏像等を安置するために一段高く設けられています。家庭の仏壇は寺院にあるお仏壇(内陣)を小型にして、厨子と一体化して箱型にしたものですから、仏壇は家の中のお寺のような存在です。仏壇に手を合わせることで先祖へ感謝をするとともに、自分自身を静かな心で見詰めてみましょう。
※このシリーズは協力企業各社提供の資料に基づいて掲載しています。 |
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