人間が人生の最後を迎えるにあたって行うべきことを意味する言葉「終活」が、すっかり定着しました。「自分の終わりのための活動」の略です。自分の人生の最後をどう締めくくるか。自分自身のための葬儀や墓などの準備、残された者が自身の財産の相続を円滑に進められるように計画を立てておくことなどが考えられます。葬儀に関しては、近年スタイルが多様化していますから、自由な発想で理想の葬儀を考えることができるようになりました。自分の葬儀を元気なうちに「プロデュース」するのは、遺族にとっても良いことです。特に突然亡くなられた場合は、どうしていいか遺族がとまどうというケースは少なくありません。「自分の葬儀はこうしてほしい」という希望があれば、遺族は大変助かります。 その際、常識の範囲を逸脱しない点に注意しなければいけません。実際に葬儀を行うのは遺族なのですから。もう一点、葬儀に誰を呼んでほしいのか、誰に連絡してほしいのか、その名簿を作っておくことが、何より遺族に対する配慮になります。自分にとって、人生を整理、総括するという意味もあります。 |