墓石の基礎知識シリーズ06・・・ここが知りたい



●お墓の地震対策 免震施工で倒壊防止

大地震が起きると、墓石が倒れた映像が、テレビなどで放映されます。一昨年の東日本大震災で倒壊した墓石は、全国で30万基に及ぶといわれています。お墓は震度4から5程度の地震で倒壊する可能性があり、近年、地震に強い免震墓石が広く普及してきました。免震施工では、石と石との間、つまり中台と上台に免震ゲルを設置することで、地震の揺れを吸収し、倒壊を防止します。ゲルの振動吸収効果を最大限に活かしたシステムで、心棒を入れるなどの墓石加工をしませんので、墓石が痛みません。お墓の地震対策として肝心なのは、自分のお墓で隣のお墓を倒してしまったり、ぶつけて傷つけてしまわないようにすることです。もし、墓石が地震で倒れてしまうと、墓石の一部が割れたり欠けたりします。修理には時間も費用もかかり、修復不可能な場合は、新しく作り直さなければなりません。お墓が倒れるのは、地震のほか、台風や竜巻、最近ではいたずらも増えてきています。免震施工をしていれば、こういった場合でも、安心です。この免震ゲルは、すでに建っているお墓にも簡単に設置することができるほか、最近では、参拝者の多い有名寺院の石灯籠や石塔、石碑、モニュメントなどの石造物の地震対策にも採用されています。

※このシリーズは各社提供の資料に基づいて掲載しています。
 





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