仏壇の基礎知識シリーズ08・・・ここが知りたい



●仏壇の修理・クリーニング
    「洗濯」で新品同様に
ご先祖様から受け継いできた大切な仏壇をしっかり守っていくことは、供養の一つです。いい仏壇は使っているうちにだんだんと味がでてきますが、傷や汚れの付着、木地のそり、虫食い、金具の破損、彫刻の欠け、金箔の剥がれによって見栄えが悪くなってきます。仏壇を全面的に修理してクリーニングすることを「洗濯」といいます。洗濯をすると、新品同様に美しく生まれ変わります。金仏壇の洗濯がよく行われますが、唐木仏壇の洗濯も可能です。伝統的な仏壇、特に金仏壇は補修して使うことを前提に、細部の部材まで取り外すことができる組み立て式になっています。破損した部材を修復・交換しながら、代々子孫に伝えられていくのが本来の仏壇の姿なのです。そのため、仏壇を洗濯する際は、解体し、各部材それぞれを修復・洗浄していきます。お湯で洗浄して埃やすすを落とし、木地、彫刻、金具などの補修や部品交換、締め直しなどを行い、次に漆の塗り直し、金箔の貼り直し、蒔絵の描き直しを行います。金具は錆を落とし磨いて、つやを出します。それぞれ専門の職人が新品の仏壇を作るのと同じ行程で行います。どんな仏壇でも洗濯できるわけではありませんが、高価な仏壇、特に金仏壇をお持ちの方は買い替えよりも洗濯を検討した方がよいと言えます。
 




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