寺澤館長(右から2人目)とスタッフの皆さん |
以前にも本シリーズに一度登場いただいた寺澤美穂さん。平安会館の犬山斎場と大口斎場の館長として、仕事に対する姿勢や心構えなどを語ってもらいました。今回はスタッフの方々も交え、葬儀の現場について尋ねました。斎場は年中無休で、24時間受付体制をとっています。訃報の連絡が入るとともに葬儀の準備が始まります。「ご遺族の方と打ち合わせをした担当者から引き継ぎ、斎場のスタッフが葬儀の規模に応じて役割分担、備品の手配、祭壇の設営などをしていきます。細部については改めて詰めなくてはなりません。悲しみに包まれているご遺族に寄り添いながらも、限られた時間のなかで話を伺い、その思いを式に反映できるよう努めています」と、寺澤さんは話します。通夜、葬儀・告別式では、受付の確認、弔問客の誘導、司会、焼香の案内など、多くの業務をスタッフは掛け持ちします。式を滞りなく進めることにも気を遣いますが、遺族への気配りを怠ることはありません。「今はまだ学ぶことばかりです。少しでも早くお客様のお力になれるよう、安心してお任せいただけるよう、一生懸命取り組んでいます」と、今年入社した古田拓也さんは先輩社員を見習い、誠意ある仕事をしていきたいと言います。人の数だけ葬儀の仕方が違うともいわれます。「故人の人柄や人生が偲ばれるようなスクリーン上映や思い出の品の展示なども承っています」と寺澤さん。遺族の意向だけでなく、近年は故人が、生前にこんなふうに自身の最期を締めくくりたいという意思に従い、葬儀を執り行うことも増えてきました。そんな事前相談を担当している服部多美江さんは「お客様が望まれる葬儀に関して、さまざまなアドバイスをさせていただいています。事前に決めておかれることで、自分らしい葬儀をすることができます。費用面などどんな細かいことでもお気軽にご相談ください」と話します。故人や遺族の想いをくみ取り、それを形にできるよう、真心込めた応対と細心の注意でもって、斎場スタッフは葬儀という仕事に日々向き合っています。 |