小牧市久保新町に4月12日、平安会館小牧味岡斎場が誕生しました。その館長を務めるのが、松田祐さんです。人の力になれるような仕事がしたくてと、松田さんは葬祭業に就いた動機を話します。とはいえ、実際の仕事内容についてはほとんど知識もなく、すべて一から学ばなくてはいけませんでした。「覚えることばかりで、必死でした」と、当時を振り返ります。「今年6年目を迎えるのですが、本当にやりがいのある仕事だと、あらためて思います」と続けます。これまで多くの葬儀に携わってきた松田さんも、故人がまだ年若い場合には、いつもいたたまれなくなると言います。「忘れられないご葬儀もたくさんあります。中でも、若い方のご葬儀は心に残っています。自分が若いということもあるかもしれませんが、つい涙を誘われてしまいます」。若さもあってか、線が細く、一見頼りなさそうですが、実際に話をしてみると、そんな印象はすぐに吹き飛んでしまいます。穏やかな口調で、常に相手を気遣った受け答えをするなど、落ち着いた物腰が安心感を抱かせてくれるのです。「ご遺族の方々の気持ちが少しでも和らぐような、また葬儀では自分を頼っていただけるような、そんな話し方や態度をいつも意識して行うようにしています」と、仕事をするうえで心掛けていることを教えてくれました。「地域の方々との交流も大切にしています」と、もう一つ心掛けていることを上げます。松田さんは西尾市の出身。始めは地元で勤めていたので、現在の小牧地区に職場が移った頃は、尾張地域と三河地域における葬儀の風習の違いに戸惑ったそうです。「地域の方々と触れ合っていくことで学び、身に付けていくことですから」と松田さん。「このたび開館する小牧味岡斎場は、斎場としては珍しい純和風の外観をしていて、アットホームな造りとなっています。この新しい会館を地域の皆さまと一緒に、人生のエンディングを飾るにふさわしい斎場に育てていきたいです」と、館長としての抱負を語ってくれました。オープン見学会は4月12日から15日までの4日間。内覧会と並行して事前相談会も開かれます。 |