1級葬祭ディレクター
㈱兼松 葬祭会館やさしのホール専務 兼松健太さん(32) |
「私たちの仕事は電話から始まります。その一報は、いつかかってくるかわかりません。ですから、常に数名の社員が待機しています。待つことも大切な仕事なのです」と、株式会社兼松=扶桑町大字柏森=専務取締役の兼松健太さんは話します。友引の日は、友を連れて行く、として一般に葬式(葬儀・告別式)はしませんが、通夜は行われます。よって葬祭業というのは、1年365日24時間態勢で従事しなくてはならない仕事と言えます。そんな大変な道に兼松さんが進んだのは10年前のことでした。「両親から後を継ぐようにと言われたことはなかったですし、私も考えていませんでした。ただ、大学を卒業する年に、新しく葬祭会館『やさしのホール』が建設され、葬祭業に本腰を入れていくという両親の思いを感じて、ここは家業を継ぐべきかと心を決めたのです」と、今の職に就いたきっかけを話してくれました。大学卒業後は、石川県で葬祭業の修業を4年間しました。これまで学生時代に裏方の仕事を多少手伝ったことはあっても、会場の設営や式の進行について知識も経験もありません。わからないことばかりだったそうです。そして25歳のとき、初めて式を任されます。以来、兼松さんは数多くの式に携わってきました。身内だけの家族葬から大人数の社葬まで、規模の大小もあれば、宗派もさまざま。今でも遺族の顔が思い出せるほど印象深い式も少なくないと言います。「式典の運営は多種多様ですが、どれもひとつのご葬儀。失敗は許されるものではないので、細部にまで気を配ることは当然のことです。しかしそれ以上に、ご遺族がどんなご葬儀を望んでいるのかを把握し、それをご葬儀に反映していくことをいつも心掛けています」。式のあと、「本当によかった。ありがとう」とお礼の言葉をかけてもらうことが、この仕事のやりがいという兼松さん。これからも、そんな感謝の声が聞けるよう努めていきたい、と話しています。 |
㈱兼松
葬祭会館やさしのホール
|
丹羽郡扶桑町大字柏森字丙寺裏197-2
TEL 0587-93-2518
FAX 0587-93-9845
|
|