「今どうしたいのか」「何をやりたいのか」。澤田英夫さんはスクールに通ってくる生徒たちに、よくそう問いかけるそうです。そして、それを実現するためにはどうすればいいのか、子どもたち自身で考えるように促すと言います。平成16年2月に江南市宮後町に開校して以来、2つの目標を掲げてスクールを運営してきました。1つは、第一志望校への入学。2つめが夢の実現です。夢とは、将来何をしていきたいのか、どんな職業に就きたいのか、といった希望や目標を指します。それらを明確に持つことが大切であるとの思いから、澤田さんは子どもたちに問いかけるのです。「何をしたいのか」と。大学卒業後、澤田さんは法律関係の実務書の編集をしていました。しかし、型にはまった仕事が多いことに窮屈さを感じ、退職してしまいます。それからはさまざまな職を転々としたそうです。そんなある日、澤田さんはけがで仕事を休むことを余儀なくされます。「ただ前ばかりを見て、がむしゃらに仕事をしてきましたが、けがをして休んだことで自分を見詰め直す時間ができたのです。本当に自分のやりたいことは何なのだろう。原点に戻って考えてみました」。希望の大学に入りたい一心で勉強に打ち込んだ時期。それがこれまで歩んできた澤田さんの人生の中で、特に思い入れの深いものでした。現在、勉強や受験の真っただ中にいる子どもたちの力に少しでもなれればと、スクールの開校に乗り出すのです。「スクールIEを選んだのは、教育理念や指導方針に賛同したからです。子どもたちに成功体験を積ませることで、やる気や自信を生み出し、学ぶ楽しさを呼び起こしていく、という姿勢に惹かれました」と振り返ります。生徒たちだけでなく、各講師も子どもへの指導を通じて成長していく様子が見られるのがうれしい、と言う澤田さん。アットホームな雰囲気の、だれもが居心地いいと感じられるスクールが目標と話します。 |