●「温森の家」を商品化
木の感触を体感してほしいと熱心に説明する河合さん。 |
このコーナーへ2度目の登場となった安井建設(株)=江南市赤童子町南山=の河合互さん。これまで住宅計画アドバイザーとして、100家族以上の家づくりに携わってきました。「家を建てたいというお客様は夢や理想、こだわりなどを持っていらっしゃいますが、その一方で不安も抱えておられます。たとえば、ローンの支払いの心配であったり、お客様ご自身が家について勉強しすぎて迷ってしまったりと、不安はさまざまです。それらの問題をお客様といっしょに、解決に導いていくのが住宅計画アドバイザーという仕事です」と河合さんは話します。そんな河合さんが日々、家づくりに携わる中で感じたことは、木の温もりや手触りが好きだ、ということでした。なかでも無垢材の木目の美しさ、匂いに魅力を感じると言います。もっと木にこだわった家づくりを、との思いから社内で同志を募り、自然素材を活かした居心地のいい家の商品化に乗り出します。昨年の11月のことでした。現場監督やコーディネーターほか、河合さんを含め6人のメンバーは業務時間外に集まり、ときにはお酒を酌み交わしながら意見交換をしたそうです。岐阜県東白川村の山林に出掛け林業の現場を視察したり、製材工場を見学したりして、理想とする木材選びに奔走しました。また、その木に見合った内装仕様もメンバー全員で検討を積み重ねました。特に価格と材料のバランスには非常に苦労し、時には、社長や協力会社の人達と本気で議論し、挫折したり、開発が中断したりいろいろな事があったそうです。こうして約5カ月かけて多くの人の熱意と情熱で完成したのが温森(ぬくもり)の家です。お客様の中には「裸足で毎日過ごしている」という声も聞かれ多くの人たちが無垢材の持つ優しさや温もりを感じているようです。「商品化してまだ日も浅く周知活動もしてきませんでしたが、やはり思い入れが強いので、今後はもっと多くの方々に無垢材の魅力を伝えていきたいです」と笑顔で話す河合さんでした。 |