写真の魅力を伝えたい・・・210425掲載

フォトマスター カメラの写楽 犬山五郎丸店 高杉優さん(30)
「撮りたいと思うものをきれいに撮るために、カメラの基礎知識や操作の基本は指導しますが、あとは皆さんが撮影を楽しむためのお手伝いをしているだけです」。カメラの写楽犬山五郎丸店=犬山市五郎丸郷瀬川=で開催されている写真教室や撮影ツアーを担当する高杉優さんは、自身の仕事についてそう話します。高杉さんは平成14年にフジクロームマスター(フィルムに関する知識認定)を、同17年にフォトマスター(写真とカメラについての総合的な知識検定)1級をそれぞれ取得した、写真とカメラのプロフェッショナル。撮影地では教師然としているのかと思いきや「こんな構図で写真を撮りましょう、といった指示はあまりしません。自由に好きなものを撮っていただいています。質問があったときに、アドバイスをするくらい。むしろ三脚など重い荷物を一緒に運ぶことの方が主です」と、笑って話してくれます。同店入社前の約1年間、高杉さんは神奈川県の写真関連会社でスタジオ撮影などの勉強をしていました。それまで写真やカメラに全く興味がなかったそうですが、次第に写真の楽しさに魅せられていきます。休日には撮影に出掛けたり、写真展に足を運んだりするようになりました。そんな日々の中で高杉さんが触れた写真の魅力。その魅力を少しでも味わってもらえればと願い、写真教室に臨むと言います。写真を撮る面白さ、楽しさの一つとして、高杉さんはレンズを通した世界を上げます。「人は肉眼では見たい部分だけを見ているものです。それがレンズ越しで見ると、普段意識していなかった細部や本当の姿に気付かされます。そんな写真の目を養うことで、また違った世界が広がっていくと思います」。高杉さんは写真の楽しさとともに、プリントの大切さも伝えていきたいと言います。近年はデジタルカメラの普及で、撮影した写真をデータとしてパソコンなどに保存する人が増えています。しかし、操作を誤ってデータを消失してしまう可能性もなくはありません。また、CDやDVDも時間を経れば劣化します。「撮るだけで満足してしまって、プリントを重視しない方もいますが、ぜひ美しいプリントにして残すよう、心掛けてもらいたいです。子どもの成長記録や二度と見られないかもしれない景色など、思い出や記念の写真を大切に残してほしいと思いますから」と高杉さん。最後に今後の抱負として「ことし、撮影教室は5年目を迎えます。年々参加者も増えてきました。これからもいろいろな形で写真を楽しむ機会や場を提供し続けたいと思います。作品展や海外への撮影旅行も考えていきたいですね」と話してくれました。


カメラの写楽 犬山五郎丸店
愛知県犬山市五郎丸郷瀬川 7
TEL(0568)63-3001 FAX(0568)63-3119
営業時間 10:00~20:00 ※年末年始を除く
http://www.syaraku-web.com/



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