●目の前の流れに乗って・・・181111掲載

パーソナリティー 愛知北エフエム放送 千雪さん(42)

「いつも、今の私を大好きでいたい」と話す千雪さん。言葉にするととても簡単なように思われますが、自分が自分に満足するということは、実は大変なこと。でも、さっぱりとした口調と耳に心地よい声のせいか、そう聞かされても、そんなに難しいことではないように感じてしまいます。千雪さんはことし7月、犬山市に開局した愛知北エフエム放送午前の帯番組「おみゃあ何様だぁ!奥様だぁ!!」の金曜日を担当しているパーソナリティーです。主婦向けの番組ということもあり、千雪さんも主婦歴13年の奥様。ただ主婦向けだからといって、そのことにあまりこだわらず気になった出来事や感じたことなどを、自ら集めた情報を交えながら話しているそうです。「話題は、できるだけ公共性のあるものを選ぶようにしています。また番組では、折に触れて美しい言葉や表現を使うよう心掛けています。言葉を扱う職業ですから、常に意識していますね」。
両親に、女の子は働かなくてもいい、と言われたそうで、千雪さんは大学卒業後も就職せず、本人いわく、行くあてのない花嫁修業の日々を送っていました。そんなある日、ラジオのレポーター募集の文字が目に入り応募。見事に合格してレポーターの仕事を始めることになります。しかし、人前に出る事が苦手で、この世界へのあこがれもなかったと言う千雪さんがなぜ、と尋ねてみると「私に転機が訪れるときは、いつも目の前に川の流れのようなものが見えるんです。当時もその流れを感じたのでしょう。また、その流れに私もつい、ぽんっと乗ってしまうのですが」と、笑いながら話してくれました。結婚後も、イベントや結婚披露宴などの司会の仕事を続けていた千雪さんの前に、新しい流れが現れたのは「夫の実家(扶桑町)に来ていて、この放送局の開局とパーソナリティー募集を知ったとき」でした。またもその流れに乗って、今では楽しい番組を届けてくれています。「これからもずっと、大好きなラジオの仕事に携わっていきたい」。川には急な流れの場所や、よどみなど決して緩やかな流ればかりじゃありませんが、千雪さんなら、さらりと乗り切ってしまいそうですね。


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