新茶のおいしい季節ですね。全国一のお茶どころ静岡県の静岡茶をはじめ、岐阜県の白川茶や三重県の伊勢茶、そして抹茶の生産量第1位として知られる愛知県の西尾茶など、近在にはお茶の名産地がたくさんあります。あまり知られていませんが、尾張地区でもお茶は作られていて、日比野製茶=犬山市善師野中屋敷=の日比野清正さんが、木曽川の水で丹精込めて育てた尾張唯一のお茶「犬山茶」を製造販売しています。 |
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一般に新茶とは八十八夜(5月2日ごろ)から6月上旬ごろまでに摘み取った葉で作ったお茶、一番茶のことで、それ以降7月中旬ごろまでのものを二番茶といいます。ですからお茶の生産農家にとって、今がもっとも忙しい時期。日比野さんもお茶の製造に追われる毎日を過ごしています。一昔前はすべて手作業で行われていたお茶作りも、今ではほぼ機械化されています。「製造工程のほとんどを機械が行っていても、人間の五感、特に手の感覚はとても大切です。積み重ねてきた経験こそが、おいしいお茶を作っていくのに欠かせません」。その日の天候や摘採された茶葉の状態だけでなく、製造過程の茶葉に触れながら、機械を微調整する日比野さん。「手塩にかけて育ててきたお茶ですから、最後まで心を込めて相手したいですね。お茶として形になった時、本当にいとおしく感じます」。 |
日比野さんは、もっと多くの人たちに「犬山茶」を知ってもらおうと、毎週日曜日に木曽川河畔で開かれている朝市に参加しています。生まれ育った愛着のある犬山の人たちに、ずっと愛され続けられるようなお茶を作っていきたい、できればお茶の生産農家を増やし、共に盛り上げていきたい、と「犬山茶」の今後について考えています。日比野製茶では、あなたの自宅の庭や生垣にあるお茶の木からオリジナル茶を作ってくれます。詳しくは日比野製茶ホームページ(http://www.one-da.com/hibino/)を。 |