愛知ゆとりある住まいの推進協議会主催による「平成17年度わが家のリフォームコンクール」の表彰式が10日、名古屋市の吹上ホールで行われ、エア・デザイン一級建築士事務所=江南市古知野町宮裏=の大住篤志さんが名古屋市長賞を受賞しました。「いつも実際の年齢よりも若く見られがちなんです」。責任の重い仕事だけに不安視されることもある、と苦笑いしながら話す大住さん。ですがいったん仕事モードに入ると、静かな口調で意見を述べるその姿からは、確かな実力と仕事への情熱や誠実さをうかがい知ることができます。 |
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最近世間をにぎわしているマンションやホテルの耐震偽装問題は、ある意味で建築士の役割と責任の重さを一般の人たちに知ってもらう機会にもなった、と大住さんは言います。「建築士に不信感をもたれた人もいるかもしれませんが、本来、建築士はお客さま側の人間であるべきだと思っています。設計だけでなく、お客さまの代理人として、品質管理から現場の監理まで責任をもって行い、ときには施工業者と激しく意見を戦わせることもありますしね」。また、お客様に楽しんで家造りをしてもらいたい、そのための技術的なサポート役が建築士だとも言います。「お客さまの要望を基に、家族構成やライフスタイル、将来の生活のビジョンなどを踏まえた提案を積み重ね、お客さまと一緒に考えていく設計をいつも心掛けています」。 |
受賞したリフォーム物件も、ゆっくりと時間をかけて話し合い、住む人の将来的な生活環境や生活様式の変化に配慮した設計となりました。引き渡し後、実際に住み始めて気づいた大住さんのさまざまな気遣いの設計に、住人から改めて感謝の言葉をもらったそうです。建築の仕事は子どものころからの夢であった、と言う大住さん。独立して4年目を迎え、従来の住宅の型にとらわれない自由な発想の設計にも取り組んでいきたい、とさらなる飛躍を目指しています。 |