安全第一でかじを取る・・・170924掲載

船頭 木曽川観光(株) 古田章さん(28)
ライン下りとウ飼い。木曽川を代表する船遊びです。この観光事業を支えているのが、遊覧船や屋形船を操る船頭さん。船頭歴10年目の古田章さん(28)=美濃加茂市在住=は、乗船客の命を預かりながら、至福の時を感じてもらえるように木曽川と向き合う気が抜けない仕事に情熱を傾けています。古田さんは清水屋犬山店の近くで生まれ、木曽川で泳いだり魚釣りをして遊んだ犬山っ子。犬山高校夜間部に通っていた18歳の時、鵜匠の同級生に誘われて木曽川へ。ベテラン鵜匠武藤孝義さんの許しを得て、ウ舟に乗り、さおをさしていたことがきっかけで、この道に入りました。ライン下りは美濃太田から犬山までの渓谷美や早瀬をスリリングに楽しむ、13キロ約1時間の船遊び。乗船客を歓迎するかのようにやって来る野鳥たち。あいさつ代わりに船頭さんが飛来するトンビにパンを投げると、上手にくちばしでキャッチする様子も見られます。
古田さんは初めの3年間、師匠仙田三昌さん(49)から直伝で川下りの基本を教えられ、通常4~5年掛かる技術の習得を3年でマスター。船長として船外機の操作を任され、船の後ろでかじを取るようになりました。 「最初は足がガタガタ震えていたのを覚えています。今は楽しいばっかですけど。気は引き締めてやっています」。木曽川の水量は上流の天候などによって刻々と変わります。水量を見ながら下り方を考え、船外機を操ったり、時には乗船客に昔ながらの情緒を楽しんでもらうため、手こぎも使います。ことしは可児の花フェスタと愛知万博の開催でライン下りの人気が復活し、1日平均2回の乗船が、4回という日もありました。3年目の昼ウ飼いも好評。「ウが魚を取る様子がよく見られますよ」とPRします。ウ飼いは昼、夜とも10月15日まで。ライン下りは11月末まで。古田さんは今日も「安全第一」でかじを取ります。

木曽川観光株式会社
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