ライン下りとウ飼い。木曽川を代表する船遊びです。この観光事業を支えているのが、遊覧船や屋形船を操る船頭さん。船頭歴10年目の古田章さん(28)=美濃加茂市在住=は、乗船客の命を預かりながら、至福の時を感じてもらえるように木曽川と向き合う気が抜けない仕事に情熱を傾けています。古田さんは清水屋犬山店の近くで生まれ、木曽川で泳いだり魚釣りをして遊んだ犬山っ子。犬山高校夜間部に通っていた18歳の時、鵜匠の同級生に誘われて木曽川へ。ベテラン鵜匠武藤孝義さんの許しを得て、ウ舟に乗り、さおをさしていたことがきっかけで、この道に入りました。ライン下りは美濃太田から犬山までの渓谷美や早瀬をスリリングに楽しむ、13キロ約1時間の船遊び。乗船客を歓迎するかのようにやって来る野鳥たち。あいさつ代わりに船頭さんが飛来するトンビにパンを投げると、上手にくちばしでキャッチする様子も見られます。 |