着付けは一つの作品・・・160228掲載

男性着付師 松枝貸衣裳専務 小平次こと松枝秀人さん(41)

間近に迫った発表会に向け、着付けの練習と創作帯の考案に余念のない小平次こと、犬山松枝貸衣裳=犬山市大字犬山字北古券=専務、松枝秀人さんは全国的にも珍しい男性着付師です。「小平次着付発表会」は、4月29日午後1時30分から犬山の余遊亭で開かれます。通常、発表会では着付けが完了した形を披露するものですが、小平次さんは着付けの過程もパフォーマンスとしてステージ上で公開します。「見学自由、無料ですので、お気軽にお越しください」と小平次さん。
「私にとって、着付けは一つの作品なのです。それも数時間後には壊されてしまう運命にある作品ですが」。着る人の個性に合った振り袖や帯のイメージを広げ、より美しく見せるために技を尽くす、その短い命ゆえの真摯な取り組み、そこに着付けの魅力やおもしろさがある、と言います。小平次さんは「着付師である母の仕事の大変な様子を見て、その手伝いができれば」と、着付師になることを志しました。平成7年、着装講師の資格を取得。今では着付塾を開くなど活躍していますが、「女性だけの世界に男が飛び込んだことでの苦労はいろいろあった」そうです。中でも試験では、会場に男性は小平次さんただ1人。「着付けの試験ですから当然下着姿から始めるわけで、周りの女性から白い目で見られ、それがプレッシャーでした。今は女性アシスタントと組んで仕事をしていますので、着付けに集中できますね」。将来的には花嫁衣裳の着付けも視野に、着付師としてさらなる飛躍を目指し、日々練習を積み重ねる小平次さん。夢だと言う三味線とのコラボレーションによるショーも、そう遠くない未来に実現できそうです。
●小平次さんの創作帯などに興味のある人はホームページを。
  http://www2.odn.ne.jp/inuyamamatsueda/kitsuke/

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inuyamamatsueda@par.odn.ne.jp
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